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〝のち〟じゃない!意外と知らない「乃ち」の正しい読み方

2023.09.04

 日頃、使う機会があまりない「乃ち」という言葉。正しい読み方を知らない方もきっと少なくないだろう。

そこで本記事では、「乃ち」の読み方や言葉の意味、使用シーン、類語を解説する。最後に紹介する英語表現もぜひチェックしてほしい。 

乃ちとは 

まずは「乃ち」の読み方と意味を解説する。使用シーンや例文もぜひ参考にしてほしい。 

読み方は「すなわち」 

「乃ち」の正しい読み方は「すなわち」で、別の漢字を用いて「即ち」「則ち」とも表記されることもある。使われている「乃」は音読みで「だい」「ない」、訓読みで「すなわ(ち)」「 なんじ」「の」と読む。

「乃」が用いられている熟語としては他にも「乃至(ないし)」「乃公(だいこう)」などがある。 

意味  

「乃ち」は、「つまり」「まさしく」「ある事実が影響し、その後の事実が自然に成立すること」を意味する接続詞として使われることが多い。また、名詞としては「その時」「当時」、副詞としては「すぐに」「たちまち」「既に」を表現する際に使われる。 

使用シーン 

「乃ち」は、ある場面で「つまり」「まさしく」といった内容を表す際や、ある事柄によって後に起こることが自然に成り立つ際に使われる表現だ。 

【例文】 

「日本の首都乃ち東京に行くことにした」 

「祖父は生きることは乃ち戦いであると言っていた」 

「私たちはこのイベントで戦えば乃ち勝つと思う」 

「信じれば乃ち救われるが彼の口癖だった」 

「乃ち」の類語は? 

次に、乃ちと同じような意味を持つ言い換え表現を紹介する。表現の幅を広げるのにぜひ役立ててほしい。 

愈(いよいよ) 

副詞として、「まさしく」「より一層」「ついに」といった場面を表す場合に使われる言葉だ。「愈々」とも表記できる。 

【例文】 

「愈、風が激しくなる」 

「さあ愈、試合が開始される」 

「彼の昇進は愈明らかだ」 

「愈もって先輩が怪しく思える」 

「新ビルが愈完成するそうだ」 

挙げ句の果て(あげくのはて)  

「最後の最後には」「とどのつまり」を指す表現。 

【例文】 

「口論が続き、挙げ句の果てには殴り合いのけんかになった」 

「散々彼の面倒を見ていたが、挙げ句の果てに裏切られた」 

「挙げ句の果てに先輩は刑務所行きになりそうになった」 

「前の上司は挙げ句の果てに会社をクビになった」 

差し詰め(さしずめ) 

副詞として、「結局」「今のところ」を表す言葉だ。 

【例文】 

「差し詰め、社内には君しか適任者はいない」 

「彼は、差し詰め、生活には困らない暮らしをしていた」 

「差し詰め、先輩に泣きついてくるんだから、放っておこう」 

「差し詰め、企画の進行は上々だ」 

速やか(すみやか) 

物事の進行が速い様子、時間を置かずにすぐ行うことを指す表現だ。 

【例文】 

「速やかに決断する」 

「警察が速やかに個人情報の削除を行った」 

「彼女が速やかにその結果を上司に報告する」 

「速やかに先輩にその旨を通知する」 

「乃ち」の英語表現 

最後に、「乃ち」の英語での言い換え表現の意味と例文を紹介する。英語を使う機会が多い方は、ぜひチェックしておこう。  

In other words 

「言い換えるなら」「別言すれば」「つまり」を指す英語表現だ。 

【例文】 

“She is eager to study. In other words, she is a hard worker.” 

(彼女は勉強熱心だ、つまり、努力家である) 

“In other words, I am lazy.” 

(言い換えれば、私は怠け者だ) 

“In other words, people in her family live long lives.” 

(つまり、彼女の家系は長寿だ) 

“His grandmother is hard of hearing. In other words, she is slightly deaf.” 

(彼の祖母は耳が遠い、つまり、耳が少し不自由だ) 

namely 

「すなわち」「 つまり」を表す言葉だ。 

【例文】 

“Two boys, namely, Peter and Tom are smart.” 

(二人の少年、すなわちピーターとトムは賢い) 

“It was due two weeks ago, namely on May second.” 

(それは2週間前、すなわち52日に行われた) 

“Only one of them could drive, namely Ken.” 

(彼らの中ではたった1人、すなわちケンが車を運転できた) 

“Namely, he is an excellent person.” 

(すなわち、彼は優秀な人物だ) 

in brief 

「手短に言えば」「要するに」「つまり」を指す英語表現だ。 

【例文】 

“At that time, she answered in brief.” 

(あのとき、彼女は手短に答えた) 

“That’s it in brief.” 

(手短に言えばそのとおりだ) 

“The brief stay abroad was a good experience.” 

(あの海外での短い滞在は良い経験だった) 

“She gave her reasons in brief.” 

(彼女は理由を手短に話してくれた) 

to sum up 

「要約すれば」「要するに」を表す言葉だ。 

【例文】 

“To sum up, they were very kind.” 

(要するに、彼らはとても親切だった) 

“To sum up, I want to be a lawyer in the future.” 

(つまり、私は将来弁護士になりたい) 

“To sum up, there is a lot of work to be done.” 

(要約すれば、やらなければいけない仕事が山積みだ) 

“To sum up, would you hire me here?” 

(一言で言うと、私をここで雇ってくれませんか) 

 

文/編集部

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