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雨の日の運転で気をつけたい「ハイドロプレーニング現象」とは?

2023.08.29

「ハイドロプレーニング現象」という言葉をご存じだろうか。主に雨の日に運転する際に発生する現象であり、一時的に車が制御できなくなる非常に危険な現象だ。

本記事ではハイドロプレーニング現象が起こる原因や発生時の対処法を紹介する。運転時はもちろん、日頃から行うべき対策もチェックして、事故防止につなげてほしい。

ハイドロプレーニング現象とは

ハイドロプレーニング現象とは、主に雨の日の濡れた道路を走行した際に発生する、一時的にハンドルやブレーキ操作ができなくなる現象を指す。路面の水に影響を受け、本来タイヤと道路の間に発生するはずの摩擦力が発生しなくなってしまうことが原因だ。

ハイドロプレーニング現象が発生してしまうと車体のコントロールが非常に難しくなるため、重大な事故の原因に繋がりかねない。車が横滑りしている感覚になったり、速度計の表示と実際のスピードが合わなかったりする場合は、ハイドロプレーニング現象の発生を疑おう。

ハイドロプレーニング現象の原因

では、ハイドロプレーニング現象はなぜ発生するのだろうか。ここでは、ハイドロプレーニング現象を誘発する主要な原因を見ていこう。

過度な走行速度

ハイドロプレーニング現象が発生する原因として、まず考えられるのが「過度な走行速度」。車のタイヤには排水性能があるものの、タイヤが高速で回転すると地面に接している時間が短くなるため、排水性能が低下してしまう。ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなる速度の基準は80kmとされており、走行速度が速くなる高速道路では特に注意が必要だ。

タイヤの劣化

タイヤの劣化も、ハイドロプレーニング現象が発生する要因になりうる。先述した通り、排水性能はタイヤの溝によって生じるものだが、タイヤは劣化すると摩耗して溝が浅くなり、排水性能が落ちてしまう。長期間交換していない劣化したタイヤを使用している場合には、ハイドロプレーニング現象が発生するリスクが高まっているため、定期的なメンテナンスが欠かせない。

タイヤの空気圧不足

タイヤの空気圧が不足している場合も、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなってしまう。空気圧が不足するとタイヤが路面と接する範囲が広くなるため、水がタイヤの外側に排水されづらくなり、排水性能の低下につながってしまうからだ。タイヤの空気は自然に漏れ出ていくため、ガソリンスタンドやカーディーラーで定期的に空気圧を確認し、空気を補充するようにしよう。

ハイドロプレーニング現象発生時の対処法

原因がわかっても、ハイドロプレーニング現象を完全に防ぐことは難しい。ここでは、万が一ハイドロプレーニング現象が発生してしまった際の対処法を紹介する。

操作をせずに制御可能になるのを待つ

ハイドロプレーニング現象発生時は無理な操作をせず、制御可能になるのを待つのが基本だ。ハンドルを切ったりブレーキを踏んだりしても操作できないうえ、操作できるようになった瞬間に急ブレーキが発生してスピンしてしまう可能性が高い。制御可能になったときスムーズに進行できるよう、少しだけハンドルを切って準備しておくのがよいだろう。この際も、大きくハンドルを切るとスピンしてしまうことがあるため注意したい。制御不能になってもパニックに陥らず、冷静に判断をすること大切だ。

クラクションで周囲に警告する

ハイドロプレーニング現象が発生した場合には、周囲を巻き込んだ事故につながらないよう、クラクションで警告を行う。先述した通り、ハイドロプレーニング現象発生中は操作が難しくなるが、クラクションを鳴らすことは可能だ。自身は異変に気づいても周囲の車が異変に気づいていないことも考えられるため、迅速に周囲に異常を知らせることが重要だ。

ハイドロプレーニング現象を防ぐために

重大な事故につながりかねないハイドロプレーニング現象を防ぐために、事前に対策しておくことが重要だ。

走行速度に注意する

ハイドロプレーニング現象を防ぐためできることは、過度な速度を出さないこと。雨の日はもちろん、翌日の水気を含んだ路面や水たまりを走行する場合には、より一層の注意が必要だ。目に見えて冠水している路面を走行する際には、その箇所を避けて走行することも考えよう。

劣化したタイヤを使用しない

タイヤが劣化している場合には、すぐに交換することを習慣づけよう。道路交通法では溝の深さが1.6mmに満たないタイヤの使用は禁止されており、溝の深さが1.6mmに近づくと、タイヤにスリップサインが現れる。

スリップサインはタイヤ交換の目安の一つとされているが、そのときにはすでにタイヤの排水性能はかなり低下している状態だ。スリップサインが現れる前でも、タイヤが劣化していると気付いたら、迷わず交換を行おう。

タイヤの点検をこまめに行う

タイヤに異常が生じていないか、こまめに点検を行うことも重要だ。一般的にタイヤ交換は数年に一度であるのに対し、点検はより高頻度で行える対策だ。特に、ハイドロプレーニング現象の原因となりやすい「空気圧のチェック」はこまめに行っておくのがよいだろう。点検はガソリンスタンドやカーディーラーで行ってもらえるため、立ち寄った機会に点検をしてもらおう。

文/編集部

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