機動力を高め重い荷物も運びやすい自転車やカートもあると役立つ
三つ目は3.11東日本大震災での経験から、災害時、クルマが使えない場面で近隣の情報収集や買い出しに便利な、車載も可能な折り畳み自転車(ヘルメット込み)とカートの用意である。避難所の場所が離れている場合、その状況を把握するためには、徒歩より自転車が便利なこともあるし、実際、3.11東日本大震災の際、自衛隊の給水車が近くの公園に来てくれた際は、重い水を運ぶことができたカートが大活躍してくれたのである。
ペットとの同行・同伴避難は困難を極める
わが家のように犬と暮らしている場合、避難所に環境省が推奨するペットとの「同行避難」は可能でも、多くの避難所では「同伴避難」(ペットと同じ場所に避難できるという意味)は難しい。「同行避難」では、人は体育館などの中に入れても、ペットは屋外の指定区域に避難することになる。暑さの中、寒さの中、雨の中、家族の一員であるペットをそうはさせたくないという愛犬家、愛猫家の人は多いはずだ。で、避難所に行かず、自宅などにとどまり、過酷な状況のまま過ごす人も多いのだ。