最近では、YouTuberやブロガー、プチ起業など、会社員からフリーランスや個人事業主になって独立することは珍しくなくなってきた。独立すると会社員と大きく変わるのが、税務・会計処理だ。
確定申告や決算処理のほか、2023年10月開始のインボイス制度への対応も含めて会計処理には不安が高まる。また子育て中の親としては、普段の業務に加えて行う必要のある会計業務が負担になることも。そこで今回は、最近フリーランスからよく寄せられる疑問への回答や、効率的な会計処理術を税理士に聞いた。
最近、フリーランスから多く寄せられる質問は?
今回、話を聞いたのは、2023年7月19日に、フリーランス向けスマホアプリ「スマホ会計FinFin」、「スマホインボイスFinFin」を運営する会計バンク株式会社と、保育園併設コワーキングスペース ツナグを運営する合同会社まなびの木が開催した、フリーランスの子育て層向けセミナーに登壇したママ税理士・久保佑紀氏だ。2人の小学生を育てながら個人税理士事務所にて税にまつわる相談や税務業務に対応している。
最近、フリーランスからはどのような質問が多く寄せられるのだろうか。
「インボイス制度の対応方法のほか、『どれが経費になるの?』といった質問が多いですね。インボイスに関しては、みなさんご自身でかなり勉強されているイメージを受けているため、会計処理に関する細かな質問のほうが多いように思います。いずれにせよ、フリーランスの方が増えてきている印象があります。私の周りでも、独立される方も多く、男女ともにご相談をいただきます。私自身が子育て中なので相談しやすいのかもしれませんが、子育てママに多くご相談をいただきます。特に子育て世帯ですと、しっかりと守りを固めたいということはあるのかもしれません」