7言語に対応し、日本語の発話を速やかに翻訳して表示
翻訳機能も搭載されていて、日本語の発話を英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語、ベトナム語、ポルトガル語に翻訳してテキスト表示することもできる。
ただし、今のところ、音声入力は日本語のみで、英語や中国語など他言語の入力には対応していない。当然のことながら、他言語を日本語に翻訳することもできない。
「他言語の音声入力・翻訳や、双方向の会話への対応については、必要であれば今後のアップデートで対応していきたいと考えています」(京セラ執行役員研究開発本部本部長・仲川彰一氏)
双方向の多言語対応が実現すれば、日本語しか話せない人でも外国人観光客に対するガイドができるようになるはずだ。
手元のテンキースイッチで言語を切り換えると、日本語の発話を翻訳して他言語にテキスト化して表示する
同社としては、公共施設や病院、ホテル、大学、百貨店などを顧客として想定している。価格はオープン価格だが、おおよそ40万〜50万円程度になるという。それに加え、テキスト変換などのクラウドサービスやサポート対応、アプリケーションアップデートなどの費用として、月額1万〜1万1500円(税別)が必要だ。料金が割安になる2年、3年契約の年額払いもある。
<ライターズ・アイ>
プロジェクターやマイク、テンキーなど既存の製品を組み合わせたシステムではあるが、液晶モニターを使わず、透過型スクリーンにプロジェクターで投影する方式にしたことがやはり肝である。アクリル板上に文字が浮かび上がるように表示されるので、フェイス・トゥ・フェイスで会話をしながら、文字を追うことができ、スムーズなコミュニケーションが可能になる。
取材・文/清水典之