アイニ・オペラ・バレエ劇場
ドゥシャンベを訪れるならば、バレエ鑑賞は絶対に外せません。
刻まれた歴史の規模においてはウィーンの国立歌劇場等には及ばないかもしれませんが、ドゥシャンベにも同国が誇る由緒正しきソビエト建築のアイニ・オペラ・バレエ劇場があります。
こちらではなんと、言わずと知れたバレエの演目「ノートルダムの鐘」や「くるみ割り人形」など日本人にも聞き馴染みのある演目が55ソモニ (約715円) という、破格とも言える値段で鑑賞することができます。
また、日本で容認するとなると賛否両論ありそうですが、子どもの入場も可能という点は、子どもに寛容な国タジキスタンならではという感想を抱かされます。
同バレエ劇団には日本人バレリーナも複数名在籍しているため、バレエに馴染みがないという方でも、同郷のバレリーナを応援するという観点で充分に楽しむことができるでしょう。
アイニ・オペラ・バレエ劇団で活躍する田中さん (本人提供)。
同劇団に1年半在籍されている田中葵さん (埼玉県出身) にコメントをいただきました。
田中さんは「ドゥシャンベはお花に囲まれた素敵な街で、人々も明るく陽気です。劇場では様々な公演が行われておりますので、ぜひご来場ください。鑑賞後の余韻に浸りながら、周辺のレストランでディナーを楽しむなど普段とは一味違う1日もおすすめです♪」と語ります。
1000円あれば、ランチもディナーも余裕
地元民を対象とした飲食店においては、1000円あればディナーでも選り取り見取りです。中央アジア料理の代名詞として知られるプロフは一皿30ソモニ (約390円) 程度で、何とか一人で食べきれるかというほどのボリューム感です。
道端の露店で売られているサンブーサ (肉などを詰めて揚げたパイのような食べ物) やシャシリク (マリネにした肉を炭火で焼いた料理) などのストリートフードに関しても、一点3~25ソモニ (約39~325円) 程度で購入することができます。
一方で、首都中心部に続々と開業されているお洒落なカフェやレストランの価格帯は日本や欧米のそれと比較するとそれほど大差がないというのが現状です。
目抜き通りで営業している「セガフレード・ザネッティ」グループのレストランではシーザーサラダが44ソモニ (約572円) と、日本の相場と比較しても特段安いとは言えません。
上陸して間もないKFCも、セットで注文するとお値段はゆうに1000円を超過します。手軽なファーストフードのはずなのですが、タジキスタンの物価水準では特段割安なわけでもなく、むしろやや高級感さえ匂わせるトレンディーなチョイスとなっています。
サンダース・バーガーをセットで注文すると、税抜き価格で既に71ソモニ (約922円) に到達してしまいます。
KFCタジキスタンのバンズは薄めでややパサパサ、向上の余地あり。