ドゥシャンベ動物園
真夏のドゥシャンベの気温は30度を上回り日中は強い日差しに照らされるため、不要不急の外出は朝方か夕刻が無難です。まだ比較的涼しい朝の時間帯に動物園を訪問しました。
特段外国人価格が設定されている様子はなく、入園料は一律わずか3ソモニ (約39円) です。1960年に開業した同園は最盛期には200種類以上の動物を擁し、ソビエト連邦有数の動物園として知られていました。残念ながらソ連崩壊後の内戦で深刻な財政難に陥り、以来衰退の一途を辿っているようです。
筆者は入口付近に掲げられていたトラやオオカミの写真に胸を躍らせていましたが、残念ながらいずれの動物の姿もありませんでした。猛獣や大型哺乳類の姿は園内のどこにもなく、辛うじて見られた動物らしい動物と言えばダチョウと鹿です。
タジキスタンの鹿せんべいは、せんべいというより、「う〇い棒」!?
一方で、ヴァイキングやメリーゴーランド、空中ブランコ等のアトラクションが充実しており、小さな子連れ世帯には最適な休日の目的地となり得るでしょう。独特なデザインを施された年季の入ったアトラクションの数々からは、ソ連時代の哀愁が漂っています。
動物園の正門から道路を挟んだ斜め方向にはドゥシャンベ国立博物館があり、外国人旅行客は35ソモニ (約455円) で入場が可能です。近代美術の工芸品や絵画の他、古代文明の出土品やトラやオオカミ等のはく製が展示されています。