1000円は78ソモニ、物価は高い!?
旧ソ連諸国の中で唯一独立後に内戦を経験した国であり、周辺国と比較すると国内経済の発展は大幅に遅れを取ったという背景があります。
農業を主要産業としており、未だ多くの加工品は輸入でまかなわれているというのが実情です。そのため、地元の新鮮な青果や精肉、一部酒類等が比較的安価で手に入る一方、加工品全般は日本の水準と比較してもやや割高な印象です。
昨今の世界的な物価高の影響で、タジキスタンのインフレ率も2022年末に6.6% (世界銀行) という数値を記録しています。また、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、多くのロシア人がタジキスタンへ流入したことも物価や不動産価格の高騰を招いているとされています。
カザフスタンほどではありませんが、ロシアから安定した石油の供給を受けているため、日本の相場と比較するとガソリン価格は安く感じられます。ドゥシャンベ市内のガソリン販売価格は1リッターあたり平均9ソモニ (約117円) です (2023年7月末日時点)。
2023年8月6日時点で1米ドルあたり10.93ソモニとなっているため、1000円は約78ソモニ (1米ドル=142円とした場合) となります。さて、前置きが長くなりましたが、首都ドゥシャンベでは1000円で何ができるでしょう。