いわゆる「ビッグマック指数」のように「同じモノの値段」を基準にするのではなく、「1000円という金額でなにができるか」で、各国の物価を知るシリーズ。
タイ、オーストラリア、オーストリア、イタリアに続く第5弾はタジキスタンからお届けします。ソ連の一角であったタジキスタンではルーブルが使用されていると思われがちですが、「ソモニ (Tajikistan Somoni)」という独自の通貨が採用されています。
一方、中央アジア諸国は依然ロシアと密接な関係にあるため、昨今のロシア・ウクライナ情勢はタジキスタンの経済にも決して小さくない影響を及ぼしています。
比較的知名度の高い上記4か国と異なり、「そもそもタジキスタンはどこにあるの?」という疑問を抱かれる方は多いのではないでしょうか。タジキスタンの基本情報を交えつつ、中央アジアの片隅に位置するタジキスタンの首都ドゥシャンベでは、1000円あればどのように楽しむことが可能なのか紹介します。
タジキスタン、そもそもどこ?
首都近郊にも標高3,000~4,000m級の山がごろごろある。
タジキスタンは中央アジアと呼ばれる、国名に「~スタン」が入る国が密集する地域に属しており、東に新疆ウイグル自治区、南にアフガニスタンと国境を隔てる何となくスリリングな場所に位置しています (但し、アフガニスタンとパキスタンは南アジアに分類される)。
人口は約995万人 (出典:世界銀行) です。2000年台に入り4人を割り込んだものの、依然女性一人あたり3人台という高い出生率で推移しているため、人口は右肩上がりです。約14万3000㎢に及ぶ国土面積の9割以上 (出典:タジキスタン政府) を山地が占める山岳国家です。