外は暑いからと、エアコンの効いた部屋に閉じこもっていないだろうか?
変化の乏しい日々は、やがて顔の筋肉を衰えさせ、どこか老けた容貌をもたらしかねない―そう説くのは、「表情筋研究家」の間々田佳子さん。
御年51歳とは思えない若々しいお顔の間々田さん
原因は、単調な生活ばかりではない。「目尻にシワができるから、ほうれい線が気になるから、口が歪むからと言って笑わないようにしている、顔を動かさないようにしている、という人が少なくありません」とも、間々田さんは指摘。「よかれ」と思ってやっていた美顔術が、逆効果となっていることも多いそうだ。
そこで今回は、数万人の老け顔を若返らせた実績をもつ間々田さんに、手軽に始められる基本トレーニングを2つ教えていただいた。
独自のメソッド「コアフェイストレーニング」
筆者は若い頃から、深く刻まれた「ほうれい線」が気になっていた。多くの人も悩んでいる、このほうれい線。間々田さんのメソッドで、改善できるという。
筆者と対面した間々田さんは、次のようにコメントした。
「表情のクセというのが人それぞれあります。鈴木さんの場合、話してるときは顎ばかり使っている傾向がありますね。言い換えると、顎から上の頬がほぼ動かずに話しています。
ちなみに日本語は、表情筋の20%くらいしか使わずに、話せるそうなんですね。英語やドイツ語になると、顔の多くの筋肉を使わないと話すことができず、日本人よりもだいぶ表情筋を使います。対して日本人は、意識しなければ、顔をあまり動かさなくても話せてしまえます。
顔も体と同じく筋肉があるので、使っていないところはどんどん衰えるでしょう。反対に、適度に使っていれば元気になります。
若い頃からほうれい線が気になるということは、頬をあまり使わず、そのあたりの筋肉が衰えている可能性がありますね。ゴルゴライン、目の下のたるみやクマも、頬周りの表情筋と密接する眼輪筋の衰えによって起こります。だからこそ、顔の筋肉は意識して使っていきたいですね。
私の考案したコアフェイストレーニングは、顔の中心軸を意識しながら左右バランスよく顔を動かしていく、顔の筋トレです」