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【DEEN池森秀一の蕎麦ログ】豊後高田市「手打そば 地慈 -Jiji-」で食べた胴搗製粉の十割蕎麦

2023.09.03

胴搗自家製粉手打そば 地慈 -Jiji-

大分県豊後高田市で食べた〝胴搗製粉の十割蕎麦〟

 フルオーケストラで演じた初のコンサート「DEEN Premium Symphonic Concert -WINGS TO THE FUTURE-」の2日目が大盛況で幕を閉じた翌日、大阪駅から新幹線などを乗り継ぎ、西日本有数のそば産地・大分県へ訪れた。地元で注目を集めるお蕎麦屋さんを取材する機会に恵まれたのだ。そこで食べたお蕎麦が衝撃的においしかったので紹介したい。

 訪れたのは、豊後高田市内にある「胴搗自家製粉手打そば 地慈 -Jiji-」。昨年7月に開業した新店で、若き大将が〝胴搗製粉〟で挽いた三たての十割蕎麦を提供するという。せっかくの機会なので、お蕎麦をいただく前に胴搗製粉についてじっくりと話を聞いてみた。

 胴搗製粉とは、穀物を杵でついて粉砕し、粉をふるいわける製法を指す。蕎麦の製粉法として一般的な石臼挽きと違い、摩擦による熱を抑えられるため、香りや味を損ねにくいという。47都道府県のお蕎麦屋さんを巡り、知見を深めたつもりでいたが、蕎麦の奥深さを垣間見るいい機会になった。

 今回は『もりそば』だけをいただくことにした。薬味は塩、ねぎ、山わさび。お蕎麦を盛りつけたお皿は上品で、大将のこだわりが細部まで行き届いているように感じた。

 いつもどおり、香りを存分に楽しむ。そしてお蕎麦だけをひと口すすった瞬間、驚いた。何と味の強いお蕎麦だろう。甘味が格段に増し、口に残る。鼻から抜けた香りも豊かですばらしい。大将の話を聞いて、お蕎麦に対するハードルは上がり切っていたはずなのに、それを悠々と越えるおいしさだ! 次は塩、次は山わさびと塩を混ぜて、と箸が止まらなかった(山わさびと塩とのマリアージュも完璧だ!)。食すたびに多幸感にあふれ、収録であることを忘れてしまうほど前のめりになってしまった(笑)。

 小麦粉を一切使わず、蕎麦粉をまぶして揚げた天ぷらも絶品だった。塩麹で漬け込んだ鶏肉を使ったとり天を初めて食べたのだが、小麦よりも吸油率が低いためか、食感が軽い。「SOBA CAFE IKEMORI」でオマージュさせてもらおう!

 ひとつだけ名残惜しいことがある。収録で慌ただしかったとはいえ、蕎麦湯をいただくことを忘れてしまったのだ……。よし! コレをもう一度お店へ足を運ぶ言い訳にしてしまおう! 絶品のお蕎麦、ご馳走さまでした。

『もりそば』900円
『そば塩麹でつけこんだそば粉とり天』660円

胴搗自家製粉手打そば 地慈 -Jiji-

胴搗自家製粉手打そば 地慈 -Jiji-胴搗自家製粉手打そば 地慈 -Jiji-

[住] 大分県豊後高田市新栄1378-2 [電]070・8511・8271
[休]水曜、日曜 http://www.instagram.com/jiji_soba_douduki/

いけもり しゅういち
DEENのヴォーカリストであり、YouTubeチャンネル『信州戸隠池森そば 赤坂店』店主。2023年3月にDEENデビュー30周年を記念したライヴを日本武道館で開催。自身初のレシピ本『分とく山・野﨑洋光監修DEEN池森の「創作」乾麺蕎麦レシピ』(小学館)発売中!

※「池森秀一の蕎麦ログ」は、雑誌「DIME」で好評連載中。なお、本記事はDIME9・10夏の合併号に掲載されたものです。

※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2023年6月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。


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