時間はかかるけど2410円で東京〜大阪を移動可能な「青春18きっぷ」。今回はこのきっぷを使った場合の移動時間を調査した。
東京〜仙台・新潟は新幹線の4倍以上かかるが、高速バスとの差は1時間ほど。価格は18きっぷのほうが安いのでバスユーザーは普通列車の移動も抵抗ないだろう。快速列車が多数走る東京〜大阪になるとバスと18きっぷの差は30分程度だ。
大阪〜金沢は特急との時間差も少なく乗換駅も少なめ。バスよりも早い。一方、大阪〜博多は2410円で移動可能だがLCCが6000円程度なのでお得感はやや低いか。
行き先や使い方によって、旅費を万単位で削ることができる「青春18きっぷ」は駅の指定席券売機などで8月31日まで発売中。上手に使って旅を楽しもう!
主要都市間、所要時間ランキング
【青春18きっぷ】1万2050円(1日当たり2410円)
学生の春休み、夏休み、冬休み期間に合わせて発売。JR全線の普通、快速に乗り放題。18きっぷという名前だが、誰でも利用できる。
ルートは東北本線経由と常磐線経由の2通り。水戸、原ノ町といった乗換駅があるのが常磐線経由だ。
群馬県と新潟県の県境区間を走る電車が1日5本しかないため、乗り継ぎパターンはこれしかない。
静岡県を走る東海道線は各駅停車主体で走行距離が短い列車が多いため乗換駅は静岡県の駅が多い。
来春、北陸新幹線が敦賀まで延伸するため、18きっぷで金沢へ行けるのは、この夏と次の冬だけだ。
所要時間が長く、乗り換えも30分以上待つことが多いので、鉄道好き以外にはオススメできないプラン。
すべて本誌調べ。平日の時刻で計算。※1:8月31日まで運転の臨時列車を利用。※2:別途乗車券240円分が必要。※3:9月4日は一部列車が運休で乗り継ぎできない。
取材・文/渡辺雅史 イラスト/トーマス・オン・デマンド