2000年代からブームになった御朱印。ブームから20年ほど経過したが、今も御朱印巡りをしている人は少なくない。
珍しい御朱印がもらえる神社仏閣もあり、始めてみると思っていた以上にハマる人が多くいるようだ。
そこでフタバは、御朱印集めをしている人に御朱印と御朱印スポットについて調査を実施した。
「一番思い出に残っている」御朱印スポットのお寺や神社はどこ?
「御朱印集めをしたお寺や神社の中で一番思い出に残っているお気に入りのお寺・神社を一つ教えてください」という質問をしたところ、多くの回答が寄せられたたのでいくつかピックアップしてお伝えしよう。
特別感のある御朱印編
・古峯神社(栃木県)
御朱印目当てでいったのですが、御朱印の種類が多く選ぶのも楽しいです。その他にも神社自体が大きく見ごたえがあって時間が足らないくらいでした。鳥居を潜って本殿に向かう道中、空気がすみきっていく感覚がして、とても不思議な気持ちになりました本殿とは別に、有料の庭園みたいなところは手入れが行き届いていて素晴らしいです。小さな滝があり近くの茶室も良いです。心身共に癒される事ができて、また訪れたいと思いました。(30代 女性)
・長谷寺(奈良県)
あじさいの時期に行きましたが、限定の刺繍御朱印があり、珍しくとてもかわいらしく特別感があったためお気に入りです。(20代 女性)
・三輪神社(愛知県名古屋市)
うさぎの可愛い御朱印がもらえたということで、印象が強く残っているから。(20代 女性)
・晴明神社(京都府)
昔から安倍晴明、陰陽師などに興味があり映画も見ていたので、晴明神社に行けた喜びと御朱印に五芒星が描かれていて感動しました。(30代 女性)
思い出になった御朱印編
・瑠璃寺(長野県高森町)
猫の副住職さんがいて、猫神さまも祀られていて、興味深かったです。お気に入りのエピソードについては、猫に運良く会えたらいいことがあるよと聞いてましたが、実際に会えて触れることができたので、また行きたい気持ちになって思い出に残りました。猫神さまの縁日もあるようで、猫好きにはたまらないです。(40代 女性)
・明治神宮(東京都)
結婚式を挙げた場所なので思い出に残っています(40代 女性)
・湯島天満宮(東京都)
子供の高校時代のオープンキャンパスの時に東京へ行った時に、合格祈願で立ち寄り初めて書いて戴いた御朱印です。(50代 男性)
・伊勢神宮(三重県)
御朱印を集めたいと思ったものの、伊勢神宮の御朱印は1ページ目が良い、と聞いた時に「だったら最初の御朱印は伊勢神宮で頂きたい」と思い、伊勢神宮に行くまで御朱印帳を買わずにいた。平成がもうすぐ終わり、次の元号が発表されるまさにその日、人生で初めて伊勢神宮を参拝し、御朱印帳を買って、念願の御朱印を1ページ目に頂いたことがとても思い出に残っている。その帰り道、次の元号が令和であると発表されたこともあいまって、一生忘れられないものになったと思う。(20代 男性)
女性からは可愛い見た目の猫やうさぎなどの動物や、華やかな刺繍のデザインが人気であった。可愛いものや美しいものは疲れた心を癒してくれるので、神社やお寺との相性もよいのかもしれない。
また、日本人は行事として生涯に神社やお寺にお世話になる機会が多く、自分と縁がある場所として思い出を作りやすいので、印象に残っている御朱印も多いよう。紹介したエピソードはほんの一部だが、ぜひこれからの御朱印集めの参考にしてみてほしい。
御朱印集めをはじめた時期は?
御朱印集めを始めたタイミングで特に多いのは3〜5年前であった。アンケート結果では、御朱印ブームが始まった2000年代から集めている人の割合は少なく、1~10年に投票している人が多くなっている。
また、1年以内と直近に開始した人も15名いるため、これから新たに御朱印集めをしたい人もまだまだ遅くはないようだ。
最近はコロナ禍に設けられていた移動の制限もなくなり、さまざまな土地に御朱印をもらいに行きやすくなっているところも、御朱印集めを始めるいい機会と言えるのではないだろうか。
90%以上が1年以上前に開始している御朱印集めだが、8割近い人がまだ継続して集めていることから、継続率が高いことがうかがえる。
御朱印は同じところで何度ももらうのではなく、さまざまなところでもらう必要があるため、不定期的にもらう機会が多いと考えられる。
不定期的に行動が求められることで、普段は自分の生活や用事を優先しながら、時間があるときに行動しやすいところが現代人にマッチしているのかもしれない。
御朱印帳の入手場所とあったらほしい御朱印帳のデザイン
御朱印帳を入手した場所で突出して多かったのは、お寺や神社であった。お寺や神社は場所ごとに限定のデザインの御朱印帳を販売していることが多く、高級感や特別感が感じられるものが豊富なので、目につきやすいところが人気なのではないだろうか。
また、最近は書店や文房具店でもさまざまなタイプのものが販売されており、以前よりも手軽に気に入ったデザインを購入することができるようになった。インターネット通販も利便性が高く、豊富なデザインが用意されているので利用している人もいるよう。
最後に購入したいと思えるようなデザインの御朱印帳についても聞いた。
・シンプルなデザイン
「神社のマークなどが入ったシンプルなデザイン(20代 女性)」
「シンプルで和風な柄が良いです。(20代 女性)」
「落ち着きのある色合いの物が欲しい(40代 男性)」
・和風のデザイン
「文字などは入っていない、どこかの神社などのものではなく、日本らしい和柄のもの(20代 女性)」
「和柄で自分の干支のイラストが載っている表紙のものが欲しいです。(40代 女性)」
・限定デザイン
「和柄のデザインやその土地にちなんだ特色のあるデザイン(30代 女性)」
「寺社オリジナルデザインの御朱印帳が好きです。長谷寺オリジナルデザイン、靖国神社オリジナルデザインの御朱印帳などを持ち歩いています。今後も、オリジナルデザインの御朱印帳を購入したいです。(50代 女性)
「神社限定がよいです。富士山だったり、その街に伝わる神話柄など(50代 女性)」
・上質なデザイン
「刺繍が凝っているゴージャスなもの(50代 女性)」
「御朱印帳っぽくない無地でオシャレな感じがするもの。表紙が革製などがいい。拝観券などを入れるポケットがあれば嬉しい。(40代 女性)」
・キャラクター系
「私はアニオタなので、好きなアニメキャラクターなどの御朱印帳があれば良いなと思います。聖地巡礼で神社がその一つに入っているアニメも多いので、アニオタが大歓喜しそうです。(30代 女性)」
「ずっとキャラクターとのコラボの御朱印帳を使っているので、今度はポケモンとのコラボデザインが欲しいです。新しいアニメのキャプテンピカチュウバージョンがいいです。(40代 女性)」
「サンリオのデザイン(20代 女性)」
・性能重視
「モチーフは何でもいいが汚れないようにカバー付きのものだと良い(30代 女性)」
「厚みの薄い持ち運びしやすいもの(今のがとても厚みがあって重たいので)(40代 女性)」
「表紙が防水カバーがついていて、シンプルなもの(30代 女性)」
御朱印帳の好みは多岐に渡っているが、特に人気が高いのは和風のデザインや、限定のデザインであった。
限定デザインは神社やお寺オリジナルのものだけでなく、地域や期間限定のもの、コラボデザインのものなどさまざまなものがある。
また、男性からはシンプルなデザインや上質なデザインの他、武将や限定デザインのものが人気であった。お気に入りの御朱印帳が見つかれば、さらに御朱印集めが楽しくなりそうだ。
調査概要
調査期間:2023年6月30日~7月4日
調査機関:クラウドワークス
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査対象:10〜60代以上の男女
有効回答人数:200名
関連情報
http://www.futabanenga.com/
構成/Ara