Instagramでは「Instagram発!国内Z世代のトレンドレポート」と題して、利用者データをもとにした直近1か月間に急成長している検索キーワードやハッシュタグ、楽曲などの情報をリリースしているが、その7月版が到着したので、概要をお伝えしていきたい。
リアルなZ世代の声として、新しい世代 around20(15〜24歳)に特化する若者マーケティングチームSHIBUYA109 lab.(SHIBUYA109エンタテイメント)のSHIBUYA109 lab.トレンド部メンバーのコメントも掲載する。
なお一般的にZ世代は13〜25歳を指すが、このレポートでは7月中旬時点の18〜25歳の国内Instagram利用者のデータをもとにまとめている。また、各ジャンルの結果はランキングではなく、データの一部を抜粋したものだ。
検索ワード〜夏休みシーズン、Z世代のお出かけ先として人気のスポットは?
ファッションやグルメ、旅行など、様々なジャンルの情報をInstagramで検索するZ世代。今回は夏休みシーズンに向けて、お祭りや水遊びスポットなどのお出かけ先に関する検索ワードが人気だ。
また、6月にオープンしたばかりで、ハリーポッターの世界観を体験できるワーナー ブラザース スタジオツアー東京や、全国4都市で開催される七夕スカイランタン祭りに関連する検索ワードは複数ランクインしており、お出かけスポットとしての注目度の高さが推察できる。
ちなみに先月は上位に入っていた「花火大会」が今月はランク外。代わりに「浴衣」や、花火を綺麗に撮影する方法として「花火撮影」を調べる利用者が多かったようだ。
どの花火大会に行くのかは早い段階で決めておき、当日が近くなると服装や撮影方法など、より詳しい情報を検索しているのかもしれない。
トレンド部のメンバーからも今年は久しぶりに各地で花火大会が開催されるので、浴衣を着て行こうと思い、浴衣に合うヘアアレンジやセットをしてくれる美容師さんをInstagramで検索しました(SERAさん・大学1年生)」という声が寄せられている。
ARカメラエフェクト〜シンプル系の人気が継続、パッと撮るだけでインパクト大なエフェクトが台頭
Z世代にとって、ストーリーズやリールを投稿する際に欠かせないARカメラエフェクト。レトロ系などシンプルなエフェクトの人気は先月から継続しつつ、今月はフレームが現れてモザイク風になるもの(1)や、ミラーボールのようなデザイン(2)など、パッと撮影してもインパクトが出そうなエフェクトが上位にランクイン。
また、盛りを意識したエフェクトではなく、(3)のように目や口の形が大胆に変わってファニーフェイスになる系統のエフェクトも人気だ。動物系では、定番と言えるウサギや猫に加えてハムスターがNEXTトレンドの予感。
リールで使われた人気楽曲〜夏本番!王道の夏ソングが続々とランクイン
短尺動画・リールを投稿する際に大事なのが楽曲。ついに夏本番、今月は「SUMMER SONG・YUI」や「打上花火・DAOKO」のような王道の夏ソングが上位を占める結果に。Mrs. GREEN APPLEの「青と夏」は3か月連続でランクイン中だ。
また、先月まで「NIGHT DANCER」がロングヒットしていたimaseの新曲「Nagisa」や、洋楽では耳に残るメロディやテンポが特徴的な「Makeba・Jain」「My Addiction・Alex Guesta」も人気。
夏や花火をテーマにした曲を選んでリールの内容を合わせるだけでなく、動画のテーマを問わずに使えるBGMとして洋楽を使うZ世代も多いようだ。
トレンド部のメンバーも「Vlogっぽいリールは雰囲気重視で歌詞が英語の曲を選ぶことが多いけど、花火大会など夏の思い出を動画にするなら、エモい曲調で、動画の内容と歌詞をリンクできる日本語のバラードを使いたい(RIEさん・大学3年生)」とコメントしている。
人気のハッシュタグ〜検索も投稿もハリーポッターが席巻!最新ドラマの人気作品も
Z世代がInstagramに投稿する際によく使ったハッシュタグを集計。お出かけ部門では、検索ワードと同様にワーナー ブラザース スタジオツアー東京が圧倒的な人気となっている。
行ってみたい場所として検索されているだけでなく、実際に訪れた様子を投稿しているZ世代が多い様子。映画のセットを再現しているため、写真や動画との相性の良さも投稿数の多さに繋がっているようだ。
エンタメ関連では7月スタートのドラマ「#トリリオンゲーム」「#真夏のシンデレラ」の2作品がランクイン。フードでは見た目が華やかで投稿したくなる「#桃スイーツ」「#桃パフェ」が人気を集める結果になった。
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構成/清水眞希