人生ゲーム初のSwitch版が誕生!
日本人に愛され続けているボードゲームと言えば「人生ゲーム」だろう。日本では1968年に発売され、今年は記念すべき55周年。4月にはシリーズトータル73作品目の商品がタカラトミーから発売されて話題になったが、今度はSwitch版「人生ゲーム」が10月6日に発売される。
「人生ゲーム for Nintendo Switch」(希望小売価格:6,600円/税込)は、ボードゲーム版の面白さに加え、デジタルとRPG要素が加わった人生ゲーム初のNintendo Switch専用ソフト。
ルーレットを回し、コマを進める度にイベントが発生し、自分だけのアバターが成長。職業選択や恋愛なども経験しながら、己の“運”と“選択”で人生を切り拓いていく内容になっている。
大人も無邪気に盛り上がる!Switch版「人生ゲーム」体験レビュー
先日、Switch版「人生ゲーム」をいち早くプレイできるメディア向け体験会があるというので参加させていただいたのだが、短時間ながらめちゃくちゃ盛り上がってしまった。
初対面の他媒体の方々とのプレイにもかかわらず、アバターを創るところから笑いが絶えない和気あいあいムード。いざゲームがスタートするや、誰もがボードゲームで遊んだあの頃のように無邪気にはしゃぐ始末。取材ということをほとんど忘れるほど。
アバターは髪型やファッション、顔の輪郭まで自由に創れる!
遊べるモードは「一生モード」「子どもだけモード」「大人からモード」の3種類があり、今回は赤ちゃん時代から最後の時代まで楽しめる「一生モード」で挑戦。知力、体力、センス、運勢と4つのパラメータがあり、止まったマスで起きるイベントによって成長させていくのだが……筆者は終始、大苦戦。
赤ちゃん時代から始まった「一生モード」だが、小学生、中学生と進むも目指す未来を決めかねていた為、センスも体力も軒並みUPせず知力はFランクのまま(笑)。
他の皆さんは、パラメータを上げるイベントが発生するラッキーマスを見事に狙い打ちし、ゲームを有利に進められるカードを次々ゲットしていく。
カードにはルーレットで使える便利なカードも!
順調にパラメータを上げながら、出会いや恋愛に役立つ「モテる◎カード」や就職に役立つ「センス◎カード」など手にしていく他プレイヤーを横目に、筆者は地道に大学に進学。
しかし、そこでも冴えない日々を過ごしてしまったため、この辺で一発逆転を狙おうと卒業後はアイドルを目指すことを決めた!
しかし……
センスと体力のパラメータがあまりに貧弱過ぎたのか、オーディションも通らず、低収入のフリーランスになってしまった。そして、ここで時間切れ終了!自分らしいといえば自分らしい結果だったが、もう少しプレイしたかった。
ボードゲームでは味わえない魅力に溢れていたSwitch版。
幼い頃からさまざまな経験をして上手く選択していけば、パラメータもグングン上がり、様々な職業に就職できるという。
安定した会社員になった場合はパラメータを満たせば自動でランクアップできるが、野球選手やアイドルのようにルーレット、つまり「運」によってランクアップしていく職業も。
また、アイドルという職業は結婚した瞬間に引退。その後転職となるのだが、元々ファンがついているため配信者になると結構有利らしい(そんなリアルな展開も!)。
さらに、職業によっては、ある条件を満たすと「エクストラ職業」という上級職に就けることもあるらしいので、やり込めばやりこむほど、凄い展開が待っているぞ!
子供は夢の未来にときめき、大人は昔話に花が咲く!
実際に体験してみて、とにかくルーレットを回すたびに楽しいイベントや展開が待っているので、ずっと盛り上がったままだった。
運に加え、選択という要素が盛り込まれ、ロールプレイングのように自分を成長させていく点が最大のポイントだが、さらにもう一つ、遊びながらプレイヤー同士の距離を縮め、関係性を深めてくれる点も大きな魅力だと感じた。
お子さんはこれからの未来を想像しながら楽しみ、親世代は懐かしくも甘酸っぱい学生時代を思い出しながら遊べるため、トークも弾むこと間違いなし。素敵なゲームを体験でした。
左からディレクター・塩澤敦氏、プロデューサー・佐戸憲一氏、ディレクター・渡邉亮氏
また、本作には「人生ゲーム for Nintendo Switch」モードのほかに、2016年に発売された盤ゲームの「人生ゲーム」が遊べる「ボードゲームそのままモード」が搭載されている。一つのソフトで2種類の人生ゲームを楽しめるのも嬉しい。
さらに、ゲームMCを務めるキャラクターの声優には、ハラン・バンジョー役に山寺宏一さん、順風マホ役に花澤香菜さんを起用。これも豪華!
そして、葛飾区に本社のあるタカラトミーと葛飾区内の京成線の8つの駅、青戸商店会連合会と連携した「~人生ゲーム55 周年記念~ 京成線デジタルスタンプラリー in 葛飾」が8月31日まで開催されている。こちらも要チェックだ!
関連情報:https://www.takaratomy.co.jp/products/jinseidigital/
取材・文/太田ポーシャ