国内1400社以上が利用する日用品流通の情報基盤を運営するプラネットは、消費財や暮らしにまつわるトピックス『Fromプラネット』 の第210号として、映画に関する意識調査を実施。回答結果をグラフや図表にまとめて発表した。本稿では、その概要を紹介していく。
年間に1本以上の映画を見る人は約6割
まず、視聴形態を問わず、映画を年間でどのくらい見るかを聞いたところ(図表1)、「映画はまったく見ない」と回答した人が20.7%で、「年間に1本も見ないことがある」人が19.4%だった。
残りの約6割の人は年に1本以上映画を見るということになるが、そのなかでも割合が高いのが「年間に10本以上」(13.0%)で、次が「年間に1本以上」(10.8%)となっており、映画を見る人でも、多くは1本以上から20本未満に収まっていた。
男女別で見ると、男性のほうが年間視聴本数が多く、女性のほうが少ないという傾向があるようだ。「映画をまったく見ない」から「年間に3本以上」までは、女性のほうが割合が高く、「年に5本以上」「年に10本以上」という人は男女がほぼ同じ割合で、「年間に20本以上」見る人は男性のほうが割合が高くなっている。
映画館に行く人はどのくらいいるのか?
次に、映画館に行く頻度を聞くと(図表2)、「映画館に行く習慣はまったくない」という人が31.8%だった。また、「1年に1回も見ないことがあるが、映画館に行く習慣はある」という人は28.5%で、2つの項目を合計すると、60%を超える。
1年に1回以上映画館に行く人のなかでは「1年に1回は見る」(11.7%)、「3ヶ月に1回は見る」(10.6%)、「6ヶ月に1回は見る」(9.2%)の順に。年間の視聴本数(図表1。「年間に10本以上」が13.0%)と比べて考えると、映画館以外で映画を見る人が多いことが推察できる。
映画館に行く人の半数は「飲み物を買う」
映画館に行く習慣がある人を対象に映画館で買うものを聞くと(図表3)、最も割合が高かったのが「鑑賞中に飲むもの」 だ。49.1%なので、約半数の人が飲み物を買うという結果が出ている。
「鑑賞中に食べるもの」(33.0%)は飲み物と比べると割合が低いが、それでも約3人に1人が購入している。
また、「映画パンフレット」は21.3%、「映画関連グッズ」は10.3%の人が買うようだ。一方で、「映画館で買うものはない」という人も34.8%いた。
男女別に見ると、ほとんどで男女差がないなかで、「映画関連グッズ」だけは5ポイント近く女性のほうが高くなっている。
20代は「自宅よりも映画館で見たい」!?
続いて、映画館に行く習慣がある人を対象に、映画館で同じ映画を複数回見る(リピートする)ことがあるかを聞くと(図表4)、「リピートしたことはない」人が61.4%と最も高い割合だったが、「リピートしたことがある」が31.1%、「リピートすることがよくある」が7.4%という結果が出た。
性年代別に見ると、男性は20代〜40代で、女性は20代・30代で「リピートすることがよくある」人の割合が、ほかの年代と比べて高くなっている。「リピートしたことはない」という人は、男女ともに、年齢が上がるほど割合が高い傾向があるようだ。
また、映画を見ることがある人を対象に、映画を見るとき、映画館と自宅のどちらで見たいかを聞くと(図表5)、最も割合が高いのは「自宅で見たい」の42.3%。「映画館で見たい」は30.8%、「どちらでもかまわない」は26.9%だった。
ただ、興味深いことに、男女ともに20代のみが「自宅で見たい」人より「映画館で見たい」人が上回っている。