仕事・転職・求人情報サイト「Biz Hits」を運営するビズヒッツは、転職活動をしたことがある男女500人を対象に「自分の市場価値に関する意識調査」を実施。回答結果などのデータをランキング化して発表した。
「転職時に自分の市場価値を調べた」転職活動経験者は22.0%
転職活動をしたことがある500人に「転職時に自分の市場価値を調べたか」と聞いたところ、調べた人は22.0%だった。「自分の市場価値を知ることは、転職活動をスムーズに進めるために重要」と言われているが、実際には調べない人も多いようだ。
調べなかった理由は「考えつかなかった」
転職時に自分の市場価値を調べなかったと回答した390人に「調べなかった理由」を聞いたところ、最も多かった回答は「考えつかなかった(117人)」だった。以下、2位「調べ方がわからなかった(87人)」、3位「結果に自信がなかった(85人)」と続く。
「考えもしなかった」という人が多くなっているが、考えついても「調べ方がわからない」「自信がないから結果を知るのが怖い」「必要ない」などの理由で調べなかった人も多いことがわかった。
現在では自らの市場価値を調べるためのツールがオンライン上で多数公開されている。しかし転職当時、診断ツールがあることを知らなかった人も多数いた。
転職時に自分の市場価値を調べた理由は「適正年収を知りたい」
続いて、自分の市場価値を調べたと回答した110人に「調べた理由」を聞いたところ、1位は「適正年収を知りたい(50人)」だった。次ぐ2位は「転職活動をスムーズにするため(31人)」、3位「キャリアと向き合うため(12人)」となっている。
転職活動を有利に進めるために市場価値を調べた人も多かったが、「好奇心」「単純に知りたかった」という回答も多数見られた。
自分の市場価値を知ることで、採用確率が高そうな求人がわかり、応募先企業を選びやすくなる。
また、中途採用では面接で希望年収を聞かれることがあるので、「自信の市場価値を知っていれば自信をもって答えられる」「交渉しやすい」と考える人も多かった。
自分の市場価値を調べた方法1位「転職エージェントを利用した」
自分の市場価値を調べた110人に「どのような方法で調べた」を聞いた。
その結果、1位になったのは「転職エージェントを利用した(36人)」だった。以下、2位「ネットの診断ツール(33人)」、3位「ネット検索で調べた(19人)」と続く。
「転職エージェント」と「ネットの診断ツール」が多くなっているが、自分で職種や年齢に応じた適正年収について情報収集して調べるのは大変なので、エージェントやツールに頼る人が多いのだろう。
「転職サイトに登録した」「スカウトの内容を見た」など、実際の転職活動を通じて市場価値を把握した人もいた。
調査まとめ
「自分の市場価値を把握しておくことが、転職活動をスムーズに進めるために重要」とよく言われるが、実際に自分の市場価値を調べたことがある人は少数派だった。
「知らなかった」という人以外では、キャリアアップを求めていないため調べる必要がなかった人や、スキルに自信がなくて敬遠した人が多くなっている。
市場価値を調べる方法としては「転職エージェントに聞く」「診断ツールを使う」などが一般的。導き出された市場価値を転職活動に活かすための具体的なアドバイスが欲しいなら、転職エージェントに相談するのがおすすめだ。
調査概要
調査対象/転職活動をしたことがある人
調査期間/2023年6月19日~28日
調査機関/自社調査
調査方法/インターネットによる任意回答
有効回答数/500人(女性306人/男性194人)
回答者の年代/10代 0.6%、20代 40.4%、30代 40.2%、40代 14.2%、50代以上 4.6%
関連情報
https://bizhits.co.jp/media/archives/34417
構成/清水眞希