537フリーランスや複業・副業の求人マッチングサービス『SOKUDAN』を運営するCAMELORSでは、フリーランス・副業案件の職種別平均年収・時給について調査を実施。結果をランキング形式で発表した。
年収が増加したフリーランス職種ランキング
時給が増加したフリーランス職種ランキング
職種別の業務内容や年収等の詳細
プロジェクトマネージャー
この職種は最も大きな成長を示しており、年収は21〜22年から32%増加。1055万円から1392万円となっている。
これは、プロジェクトマネージャーが従来よりもデザイン・エンジニア・マーケティング領域を中心に多様な業務を担っていることなどで、その価値が認識されていることを示したものだと言えるだろう。
データサイエンティスト
この職種は最も高い年収・時給となっており、年収は21〜22年から23%増加して1278万円から1573万円となっている。
データ分析と、人工知能の専門家への需要が高まり続けていることが反映された結果だ。
エンジニア(バックエンド、iOS / Android、フロントエンド、インフラ)
全てのエンジニアの職種で年収が上昇しており、それぞれの職種での増加率は、バックエンドエンジニアで27%、iOS / Androidエンジニアで16%、フロントエンドエンジニアで14%、インフラエンジニアで10%だった。
この成長は、技術の進歩とデジタル変革の進行に伴い、これらの職種がますます重要になっていることを示唆している。
事業企画
年収は21-22年から23%増加し、947万円から1162万円となっている。これは、事業戦略の重要性が高まり、その役割に対する評価が上昇していることを示している。
マーケティング
年収は21〜22年から14%増加し、770万円から879万円となっている。デジタルマーケティングの重要性が増す中、この領域の専門家への需要も増えていると考えられる。
人事
年収は21〜22年から19%増加し、542万円から644万円となっている。これは、優れた人材の採用や活用がビジネス成功の鍵となる中、人事の専門家の役割がますます重要になっていることを示している。
カスタマーサクセス
年収は21〜22年から21%増加し、484万円から583万円となっている。これは、顧客満足度とエンゲージメントの向上がビジネス成長に直結していることから、カスタマーサクセスの役割が強調されていることを示している。
調査結果まとめ
これらのデータを総合的に見ると、全体的に各職種の時給および年収が上昇しており、特にテクノロジーとデータ関連の職種(データサイエンティスト、エンジニア)や、事業戦略を立案する職種(プロジェクトマネージャー、事業企画)の成長が目立つことがわかる。
これらの職種が持つスキルや知識が、ますます重要になっていると言えるだろう。
特にフリーランスでは専門スキルや知識を持った人材が多く、正社員の転職市場にはいないプロ人材を対象に案件の単価が上がっている。
フリーランスや副業(複業)人材の増加に伴い、採用・活用も加速している証左だろう。
調査概要
調査対象/SOKUDANに掲載された求人案件(一部抜粋)の単価と稼働時間から平均時給を計算。その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算した。
対象期間/2022年7月〜2023年6月(直近1年)、2021年7月〜2022年6月(比較対象の期間)
対象案件数/2279件 ※一部抜粋
関連情報
https://sokudan.work
構成/清水眞希