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猛暑の影響は植物にも!夏枯れを予防するガーデニング対策のポイント

2023.08.20

真夏の暑さ対策&夏越しのコツ<鉢植え編>

鉢植えの植物でも、基本的な暑さ対策は地植えのときと変わりません。比較的水やりのタイミングがわかりやすいことや、移動させやすいというメリットを活かして対策をしてあげましょう。

①蒸れ対策の間引き剪定をしておく

夏場の蒸れを防止するためには、地植えと同様に茎や葉の間の風通しを良くする間引き剪定をするのがおすすめです。

②水やりは早朝と夕方2回以上、鉢底からたっぷりと水が出るまでやる

鉢植えの場合、夏の水やりは早朝と夕方の2回が基本です。乾燥が激しい場合は、さらに水やりの回数を増やしてみましょう。

やむを得ず暑い時間に水やりをするときは直射日光が当たらない日陰に移動させて、水が温まってしまうのを防ぎましょう。

水の量は鉢底からしっかり水が流れ出てくるまでたっぷりやるのがポイント。これは土全体に水をいきわたらせるだけでなく、古くて温まった水が鉢内に滞留して根腐れしてしまうのを防ぐ効果もあります。

③直射日光が当たりすぎない場所へ移動する

鉢植えの場合、直射日光による葉焼けを防ぐためには置き場所を移動させるのが手っ取り早いです。

建物などで陰ができる場所や西日が当たらない場所を探して、日が当たりすぎないように工夫しましょう。

適した場所が見つからないときは、地植えと同様に遮光ネットなどのグッズを活用する方法もあります。

④二重鉢にするか、アルミホイルや不織布で包んで鉢内の温度上昇を防ぐ

「二重鉢」は、植物を植えている鉢より少し大きめの鉢を用意してスポッと植物ごと入れ、隙間に石などを詰める方法です。土内の温度上昇を防ぐだけでなく、通気性や水はけも良くなるので夏越し対策には特におすすめです。

また、プラスチックの鉢は外気温の影響を受けやすいので、鉢植え内の過度な温度上昇を防ぐためにアルミホイルや不織布、鉢カバーなどを使ってガードする方法もあります。

⑤「マルチング」で水切れと地温の上昇を防ぐ(蒸れに注意!)

マルチングによる水切れ対策は鉢植えにも有効です。ただし、地植えと違って地表から蒸散した水分の逃げ場所が無くなってしまうので、加湿しすぎて鉢内が蒸れないように注意しましょう。

個人的には、夏の乾燥に弱く加湿気味を好む植物にはマルチングをするのがおすすめです。

真夏の暑さ対策&夏越しのコツ<観葉植物編>

室内で管理している観葉植物の場合、基本的には夏であっても屋外ほど過酷な環境にはならず、夏枯れもしにくいといえます。ただし、室内ならではの注意点もあるのでチェックしてみてください。

①水やりチェックの頻度を増やす

室内で育てている植物であっても、夏の暑さで水切れを起こすことがあります。気温が高いと地表から水分が蒸発しやすく、植物の蒸散作用も活発になるためです。

夏だからといって必ずしも水やりの回数を増やす必要は無いと思いますが、水やりチェックの頻度は増やした方が安心でしょう。土の表面が乾いたらたっぷり水をあげる基本は変わりません。

②直射日光が当たらない場所へ移動する、またはカーテンなどで遮る

強い直射日光で葉焼けを起こす可能性があるのは室内の観葉植物も同じです。

水やりや鉢のサイズには問題ないのに葉が変色しはじめたら、日光が強すぎる可能性が高いです。直射日光が当たらない場所へ移動するか、遮光カーテンなどで遮る工夫をしましょう。

③昼夜の温度差(寒暖差)に注意する

室内ならではの注意点が、エアコンをつけているときとつけていないときの温度の差です。基本的に、観葉植物は寒暖差に強くないものがほとんどです。

目安として10℃以上の寒暖差があると生育に影響が出るといわれているため、エアコンをつけるときは温度設定を調整するか、冷えすぎない場所に移動するなど工夫しましょう。冷気が直接植物にあたるのも良くありません。

植物にもしっかり暑さ対策を!

暑さの厳しい夏に植物を枯れさせないためには、できるだけ植物にとって快適な環境をキープするのが大切です。

ちょっとした工夫や100均グッズでできる対策もあるので、ぜひ取り入れてみてください。

文/黒岩ヨシコ

編集/inox.

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