スマホ一台あれば、いくらでも遊べ、何でも買え、誰とでも繋がれる。だからこそ、子どもにスマホを持たせる場合、親は何らかのルールを設けることが大事なわけだが、その決まりを破った場合、どんな措置を講じる親御さんが多いのだろうか?
NTTドコモ・モバイル社会研究所はこのほど、関東1都6県の小学生及び中学生とその親を対象に「スマホ利用の親子間ルールが破られた時の措置」に関する実態調査を行い、600の回答数を得た。
取り上げるが減り、話し合あう、利用を制限するが増える傾向
図1はルールを破られた時の対応を2018年調査と2022年調査を比較したものだ。小学生、中学生ともに減少しているのが「取り上げる」だった。それに対して増加しているのは「利用を規制する」「話し合う」となった。
図1. 【小中学生】スマホ利用の親子間ルールが破られた時の措置(複数回答)
男子は「取り上げる」「利用を制限する」が女子より高い傾向
次に、男女別に親子間ルールが破られた時の対応について見ていく。男子は女子と比較し「取り上げる」「利用を規制する」割合が高く、「注意する」がやや低い。男子は比較的、強めの措置を取られることが特徴的だ。
図2. 【小中学生】スマホ利用の親子間ルールが破られた時の措置(複数回答)男女別
「注意する」との組み合わせの措置が多い傾向
最後に、ルールを破った時の措置がどのような組み合わせで行われているか、小学生・中学生それぞれの上位を見ていく。図3の通り、小中学生ともに、「注意する」との組み合わせ、もしくは単独が上位となっている。破られたルールの内容もしくは頻度によって段階が踏まれている様子が垣間見られる。
表1. 【小中学生】スマホの親子間ルールが破られた時の措置の組合せ(%)
<調査概要>
調査方法:訪問留置調査
調査対象:関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数:600
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期: 2022年11月
出典元:NTTドコモ・モバイル社会研究所
構成/こじへい