オススメの理由と3つの投資方法
近年、資産運用を考えている人々の間で、「米国株」への関心が高まっています。
その背景には、銀行の普通預金にほとんど金利がつかない状況が続いており、貯金だけでは効率的な利益が得にくいという現実があります。
このため、投資先として米国株に興味を持つ人が増えています。
そこで今回は米国株投資入門として、米国株が「オススメの理由」と「3つの投資方法」について解説していきます。
米国株がオススメの理由
なぜ投資先として米国株が人気なのでしょうか。一方で日本株ではダメなのでしょうか?
これはあくまでも筆者の考えではありますが、米国株も日本株も魅力的な投資先であると思います。しかし、日本株よりも米国株の方がバリエーションが豊富であり、長期投資でコツコツとつみたて投資をするならば、米国株がオススメです。
その理由は大きく4つあります。
オススメの理由 ① 人口増加
人口は経済成長に直結しています。
つまり国の人口推移はGDP成長率と直結していると考えることができます。
その点、米国は先進国では数少ない人口増加国です。
米国の人口推計は、2019年3億3000万人、2040年3億74000万人、2060年4億3500万人と増加していきます。
ちなみに日本の人口推計は、2019年1億2500万人、2040年1億1400万人、2060年1億1000万人と減少していきます。
つまりマクロで比較した場合、日本よりも米国の方が経済成長していく確率が高いことが明確に見えてくるのです。
オススメの理由 ② 内需型産業
その国の経済の特徴として、大きく内需型産業と外需型産業に分けることができます。
内需とは国内消費を指し、外需とは貿易を指しています。
実は米国も日本も内需型の国です。
そのため①で説明した人口増加が経済発展に直結しています。
つまりマクロで比較した場合、日本よりも米国の方が経済の見通しが明るいことが見えてくるのです。
オススメの理由 ③ マグニフィセント7
マグニフィセント7とは、米国経済を牽引するテクノロジー企業7社を指す言葉です。
具体的には、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、エヌビディア、テスラが該当します。
現在、マグニフィセント7はS&P500の構成銘柄500社の全売上の約10%を占めるほどの大きな影響力を持っています。
また最近ではイーロン・マスクが「エヌビディアのGPUは麻薬よりも入手が困難」と発言しており、AIブームに乗ってエヌビディアはメタとテスラの時価総額を抜くほどまで成長しています。
ちなみにエヌビディアのH100はテスラのモデル3と同じ価格帯ですが、こうした次世代産業においても、世界中の企業と比較して米国企業が圧倒的にリードしています。
オススメの理由 ④連続増配実績
米国企業は連続増配実績があることも人気のひとつです。
たとえば25年以上連続増配を続けている配当貴族に該当する企業が米国には100社以上あるのに対して、日本の場合は花王とSPKの2社のみです。
特に米国の場合、株主の意見が非常に強い影響を与えます。
そのため連続増配にもしっかり取り組む米国企業は株主にとってもメリットが大きいのです。