ランドセルはデザインや価格だけではなく、重さが気になるもの。軽量のランドセルも販売されていますが、実際ランドセルの重さの平均はどのぐらいなのでしょうか。
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ランドセルの重さの平均は? 昔と比べて推移はどう変わった??
ランドセルの重さの平均はどのぐらいなのでしょうか。フットマークの調べでは、通学にランドセルを利用している小学1~3年生とその保護者1200組を対象に「ランドセルの重さに関する意識調査」を実施しているのでご紹介します。
【参考】フットマーク株式会社|タブレット導入+教科書併用で平均の重さが3.97kg→4.28kgに悪化「ランドセル症候群」から子どもを守るには?
ランドセルの平均の重さは4.28kgと前回調査よりも増加
ランドセルの重さの平均は4.28kgと、2021年度の調査よりも3.97kgも増加しています。さらに、3kg以上のランドセルを背負っている子どもは68.9%で、2021年は65.8%だったので増加していることが分かります。
そのためか、小学生の93.2%が「ランドセルが重い」と感じていると回答。また、保護者の89.5%もランドセルが重すぎるのではないかと感じていると統計が出ています。
3.5人に1人が通学時に肩や腰、背中などに痛みを感じている
ランドセルを重いと感じている小学生のうち、3人に1人が通学を嫌がった経験があるという。さらに、3.5人に1人が通学時に肩や腰、背中など身体の痛みを訴えたことがあるそうです。
〝置き勉〟が禁止されている小学生は41.7%
2021年は〝置き勉〟が禁止されている小学生は46.8%で、2022年は41.7%と減少。小学生の90.2%がランドセル以外に体操着入れなど他のカバンを持って登校しているようです。
体に負担の少ないカバンへと買い替えたい保護者も
体に負担の少ないカバンに買い替えたい保護者は、2021年では51.0%でしたが、2022年になると64.5%と急増。革製以外にもランドセルがあることを41.8%の親が認知しており、ランドセルの選び方や選択肢が広がっています。
ランドセルの中身が重い原因の一つはタブレット導入
2020年からスタートした新学習指導要領により、ICT教育推進が進みました。そこから電子端末の普及をする学校が増加し、ランドセルの中身が教科書に加えて、タブレットが増えてきたことで、重くなってきたと考えられています。
ランドセルの重さ軽減のために革製以外のものを使うのも◎
小学生は革製のランドセルというイメージが強いかもしれませんが、ほかにもナイロン製やポリエステル製のランドセルもあります。
実際に、北海道小樽市では、1970年ごろから独自のナイロン製バッグが誕生し、今では新入生の7割が使用しています。ほかにも、軽量化された通学カバンは、京都府、長野県、岐阜県、埼玉県、茨城県などの一部の地域でも使われています。
タブレットやノートPCが収納できるポケット付き。「ラクサック ジュニアープラス 小サイズ(低学年向け)」
フットマーク「ラクサック ジュニアープラス 小サイズ(低学年向け)」 1万6500円
タブレットやノートPCが収納できる独立ポケット付き。重さを感じにくくするために、背面にポケットがあります。
また、〝立体的3D肩ベルト&背面パッド〟により、負荷を適切に分散。軽さがより実感でき、体を包み込むような背負い心地です。
【参考】フットマーク「ラクサック ジュニアープラス 小サイズ(低学年向け)」
※データは2023年8月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/山田ナナ