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2021年から2022年におけるブランドマンションの高騰率に注目
大手不動産デベロッパー会社が分譲しているブランドマンションは高い人気を誇り、中古になっても価値が落ちない物件も多い。
そこでマンションリサーチは、前回の「東京都」に続き、2021年から2022年にかけての高騰率に注目。「大阪府」「兵庫県」「京都府」の資産価値の高いブランドマンションを「ブランド別」「マンション別」でランキング調査を行なった。
本稿では、その結果を東京都のランキングとの比較も交えながら考察していく。対象は2001年以降築で40平方m以上のマンションとなっている。
関西エリアの対象ブランドマンション
ランキング1〜マンションブランド別「資産価値」ランキング
本ランキングでは、各ブランドの資産価値を独自に算定してランキングにした。この算定ではランキングが高ければ高いほど、そのブランドが「安定的に資産価値が上がる」ということを示している。
算定方法
2021年、2022年に販売があった各ブランド銘柄のマンションのうち、2022年に2021年比で高騰がみられた各ブランド銘柄のマンションの割合を算定。
たとえば、2021年と2022年に同じブランドのマンションが10棟販売され、そのうちの7棟が2022年に高騰していたらその割合は70%となる。この値が高ければ高い程、そのブランド銘柄を購入すれば価値は下がりづらいといえる。
マンションナビ調べ
東京都は、1位がパークタワー、2位がシティテラス、3位がブリリアだが、大阪府・京都府・兵庫県ではブリリアのランクは低く、東京都では高騰率81.25%のシティタワーが90%で1位となっている。
東京都では90%を超えるブランドマンションは4つだが、関西エリアは1位のシティタワーのみ。やはり、東京都のほうが総じて高騰率は高いようだ。
ランキング2〜マンション別「価格高騰」ランキング
続いては、ブランド別ではなくマンション別の「価格高騰」ランキングを紹介。各ブランドマンションの資産価値を独自に算定し、ランキング化したものだ。
この算定では、ランキングが高ければ高いほどそのマンションの資産価値上昇幅が大きいということを示している。
算定方法
2021年、2022年に各ブランドマンションのうち、2022年に2021年比でどの程度の高騰がみられたかをランキング。
2021年の平均価格が1億円、2022年の平均価格が1億1000万円であれば、その高騰率は10%となる。この値が高ければ高いほど、そのマンションの価値は下がりづらいといえる。
マンションナビ調べ
ランクインしたマンションは、ほぼ「高層」および「ビッグコミュニティ」という特徴に該当する。
また、大阪市北区や神戸市中央区など、商業地区の高層マンションもトップ10位中5つランクインしていることから、需要の高さが推察できる。
商業地区の高層マンションは60平方m換算で5000万円を超えており、ブランドマンションの中でも高価格帯の物件が多いようだ。
関連情報
https://t23m-navi.jp/magazine/editorial/news/mansionreview-brandmansion-kansai/
構成/清水眞希