JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は駐車支援機能(以下パーキングアシスト)とはどういった機能なのか、また日常でよく見かける駐車の場面でパーキングアシストが使用できるのか検証。その結果をウェブサイトに公開した。
JAFインストラクター、モニター、パーキングアシストを搭載したテスト車
2022年5月以降に発売される新型車において、バックカメラの装備が義務化され後方の確認がしやすい車両が普及しているが、「駐車」を苦手と感じているドライバーは多い。
バックカメラ以外で駐車の運転操作を支援する機能としては、パーキングアシストがあるが、パーキングアシストとはどういった機能なのか、また普段見かける駐車の場面では、パーキングアシストが使用できるか検証した。
テスト1:駐車が苦手なドライバーとパーキングアシスト、JAFインストラクターで最もスムーズに駐車できたのは?
ディスプレイをタッチして操作する パーキングアシスト
駐車が苦手なドライバーとJAFインストラクター、パーキングアシストでそれぞれ車庫入れと縦列駐車を実施。駐車に要した切り返し回数と時間を計測した。
車庫入れで使用した駐車スペースと車庫入れの流れ
縦列駐車で使用した駐車スペースと縦列駐車の流れ
結果〜駐車にかかった時間と切り返しの回数
・運転が苦手なドライバーは切り返し回数が多く、駐車に長い時間を要した。
・テスト後、駐車が苦手なドライバーから「自分でハンドルを慎重に切っていた場面でも、パーキングアシストではスムーズにハンドルを切っていた。駐車は特に苦手と感じているので、駐車を車に任せられるのはありがたい」とのコメントがあった。
テスト2:三輪車や歩行者などの障害物がある場合など、さまざまな場面でパーキングアシストを使用できるのか?
普段見かける駐車の場面を以下の6つ再現して、それぞれの条件でパーキングアシストは作動し、安全に駐車できるのか検証した。
再現した6つの駐車の場面
結果〜さまざまな条件下でもパーキングアシストは作動し、安全に駐車することができるのか
パーキングアシストは、車載カメラなどで駐車スペースを認識し、安全かつ正確に駐車できるように運転をアシストしてくれる。
しかし、状況によってはパーキングアシストが正しく機能しないことがあるため、機能を過信せず、ドライバーによる安全確認が大切だ。
パーキングアシストを使用する際は、あらかじめその車両の取扱説明書をよく読んで、使用上の注意点を正しく理解したうえで安全な場所で使用したい。
関連情報
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/parking/parking-assist
構成/清水眞希