③ 「串揚げ@トリコ」(新宿)の「完熟梅干しサワー」
定番の梅干しサワーを頼んだつもりが「湯豆腐か!」と突っ込みたいほど立派な昆布も入って来て驚いた。しかしこの昆布効果で、だしのまろやかなうま味がきいた飲みやすい梅干しサワーになっている。だしの旨みに癒されて、何杯もおかわりをしてしまった。ちなみにまだ注文したことがないが、メニューには「生生姜ポン酢サワー」(550円)というのもあって、気になっている。
2022年1月に新宿東口エリアにオープンしたフードコート「新宿横丁」の中にある串揚げの店。
④「焼鳥 佐田十郎囲ム」(広尾)の「山椒サワー」
山椒が好きで、「山椒サワー」があると必ず頼む。多くは山椒を漬け込んだ焼酎か、山椒を副素材にしたジンなどが使用されているが、この山椒サワーはグラスのふちに大量の粉末の山椒が付いていて、「この手があったか!」と驚いた。唇がしびれるような刺激がたまらない。
2020年7月に、広尾駅徒歩30秒にオープンした「ネオ横丁」スタイルの「EAT PLAY WORKS」内にある店。麻布十番・恵比寿で人気の「焼鳥 佐田十郎」の、カジュアルバージョンの新業態。
⑤「警視鳥」(学芸大学)の「いちじくサワー」
いちじくが丸ごと入っていて、マドラーでつぶしながら飲むスタイル。いちじくはあまり香りがないフルーツなので、サワー向きではないのでは?と思ったが、丹念につぶしてミックスしていくと、芳醇な味わいが生まれ、いちじくの新たな魅力に開眼した。
◎警視鳥
学芸大学にある「鳥せん」の2号店。アレンジを加えたオリジナリティのある焼き鳥が人気。
⑥麻辣ハイボール(中国菜 漢/八丁堀)
唐辛子と山椒を漬け込んだウイスキーをたっぷり入れたハイボール。メニュー名を見た時は「きっと洒落だろう」と甘く見ていたが、あまりに辛くて、生ビールをチェイサーにしながら涙目で飲んだが、半分くらい飲んだところで辛さが心地よくなってきて、ある種のトリップができた。
「マンダリン オリエンタル 東京」の『SENSE』出身の若きシェフが、リーズナブルな価格で本格中華を提供する店。
取材・文・撮影/桑原恵美子