Garminが位置共有、双方向コミュニケーション、SOS要請に特化したコンパクトな通信衛星コミュニケーター「inReach Messenger」を発売

ガーミンジャパンは、通信衛星コミュニケーター「inReach」シリーズの新製品「inReach Messenger」を発売した。価格は42,900円。

「inReach」シリーズは、約70機の衛星で全地球エリアを100％カバーする衛星通信、イリジウム衛星を使用した衛星通信機器。位置情報共有、テキストメッセージ送受信、緊急時のSOS機能を備え、軽量コンパクトでウェアやバックパックのポケットにも収まりやすく、装備の負担になりにくいことから、冒険家や過酷な環境でフィールド調査を行う専門家などにとって、理想的なデバイスとして好評を得ている。

今回登場した「inReach Messenger」は、既存の「inReach Mini2」よりさらにコンパクトになったモデル。メッセージ通信と位置情報共有、そしてSOS要請機能のみに特化することで、シリーズ最小サイズを実現した。

小さくても衛星通信機能はプロ仕様で、携帯電波が届かない場所でも、全世界をカバーするイリジウムネットワークを経由してテキストメッセージの送受信が可能。約70機の衛星で全地球エリアを100％カバーする衛星通信「Iridium(イリジウム)」は、高度800km以下の低軌道衛星なので通信速度が速く、70機によるカバーは9分間隔で衛星が入れ替わるという精密度なので、世界のどこにいても位置情報発信を維持する。

また、極小サイズながらも画面がついており、メッセージの確認が可能。グループ登山時の仲間と、ソロ活動時のバックアップチーム、家にいる家族や友達との位置情報を含む双方向連絡手段として活用できる(メッセージは同期済みのスマートフォンから入力)。

さらに、緊急時には、24時間365日対応可能な「Garmin応答センター」に、位置情報とともにSOSメッセージ(インタラクティブSOSアラート)を送ることができる。SOS要請のメッセージは世界中日本語対応が可能だ。

なお、グローバルIridiumネットワークにアクセスし、inReach Messengerデバイスで衛星通信を利用するには、衛星契約の登録が必要となる。Garminの衛星通信サブスクリプションは、手頃な価格と柔軟性を備えたプランが特徴で、「年間プラン」のほか、1か月単位での利用が可能な「自由プラン」を用意する。

■主な仕様
・サイズ：7.8×6.4×2.3cm
・重量：113.9g
・ディスプレイ：176pixels　半透過型モノクロ(MIP)
・使用電池：内蔵リチウムイオン充電池
・稼働時間：10分間隔のトラッキングで、最大28日間
・防水：IPX7
・双方向通信：あり
・現在地の共有：あり
・標準付属品：製品保証書、USB-Cケーブル

製品情報
https://www.garmin.co.jp/products/outdoor/inreach-messenger

構成／立原尚子