日本メーカーも参戦、ヘッドホン用パワーアンプ
ハイエンドDACで有名なMSBが、ヘッドホン専用パワーアンプを製品化した。ダイナミック型用が235万円である。アナログのバランス入力専用で、基本的には同社のDACと組み合わせて使う。もちろん手持ちのプリアンプに接続してもいい。スピーカーを鳴らすアンプなら、セパレートアンプは珍しくないが、ヘッドホン用でここまでやったのは初めてではないだろうか。すると日本のオーディオメーカーDVASからもバランス接続専用ヘッドホン用パワーアンプ「DAVS Model2」が参考出品された。ちなみに「DAVSModel1」は光電型カートリッジ専用フォノアンプである。Model1とModel2を含むシステムでレコードを試聴、これはと思わせる凄みのある音を聴かせてもらった。発売時期価格未定だが、100万円から150万円の間ぐらいだと思う。小規模な国産ハイエンドメーカーの場合、ケースまで予算が回せない場合が多いが、本機はハイエンドに相応しいケースに収められ、製品としての満足度も高いと感じられた。
上がフォノアンプ、下が参考出品のヘッドフォンパワーアンプ。海外製品を思わせる渋いデザインだ
サイドはヒートシンク的な役割を果たすデザインになっており、放熱を助けるという
マークレビンソンとレクサスのコラボ
ハイエンドのプリアンプとパワーアンプで有名なマークレビンソンがカーAVでレクサスとコラボしている。その車種ごとにチューニングされたスピーカーとアンプのシステムがインストールされるのだ。今回、試聴したのはLexus LS 500h Mark Levinson Reference 3D Surround Sound Systemと呼ばれるもので、23個のスピーカーを使って7.1chの3Dサラウンドを再生できる。その音は上品で強調感がなく耳に優しい。車種に合わせてスピーカーを大量に配置しているだけあって、音像定位がビシッと決まるのが心地よい。試聴車のシステムはハイレゾ未対応とのことで、ワイドレンジ感や解像度の高さは、さほど感じられなかったが、各所に入ったマークレビンソンのロゴがあるだけでオーナーの満足度も高いだろう。実際、このオプションを選択するとクルマのリセールバリューも高まるという。
Lexus+Mark Levinsonということでハイブランド同士の超絶コラボ
当日は夕方まで試聴予約が一杯だったのだが、空き時間10分を利用して聴かせてもらった
23個のスピーカーを16chのDSPアンプで駆動するシステムを搭載
マークレビンソンのロゴが輝くパワーアンプだが、見えない所に設置されてしまう
さらにセンターコンソールにもマークレビンソンの文字が見られた