マイルと地域物産
「これは社員に言ったら笑われることなんですが……『ジオドライブ』で貯めたマイルをシャインマスカットと交換できないかとも思案してるんですよ」
そう語るのは、ジオテクノロジーズCEOの杉原博茂氏。「いずれは農協ともタイアップしてみたいのです」とも話す。
「その地域の物産をギフトとしてユーザーに贈ることで、地域振興にも一役買えるのではないでしょうか」
なるほど、その発想は素晴らしい! たとえば筆者の住まいである静岡県静岡市は、様々な農産物に恵まれている。茶、ワサビ、ミカン、イチゴ。しかも静岡市の目前には豊かな駿河湾が広がり、海産物も豊富である。
また、『ジオドライブ』のマイルを日本酒やワインといった酒類と交換するという考えも悪くないはずだ。
これは地域振興と同時に、飲酒運転撲滅を呼びかける取り組みとして実施できるのではと筆者は思案している。安全運転を積み重ねているドライバーにこそ、自宅でこの酒を飲むに相応しい。そのようなメッセージをギフトに込めるのだ。
とにかく『ジオドライブ』のマイルは、考え方次第で様々な使い方を見出すことができる。
安全運転と最先端テクノロジー
「安全運転と最先端テクノロジー」は、切っても切り離せないものだ。
筆者は10代の頃、日本のマット界では有名な格闘家のA先生の道場に通っていた。そのA先生は高速道路で煽り運転の車に無理やり停車させられた経験があるらしく、何と高速道路の路肩で胸倉を掴まれた(幸い、筆者はその場にはいなかった)。
が、そこから先はやはり日本有数の実力を持つA先生である。胸倉を掴んだ暴漢に体落としをかけ、その場でKOしてしまった。さすが我らの先生! と喜んでいる場合ではない。
自家用車用ドライブレコーダーも即座に撮影できるスマホもなかった時代、暴力的なドライバーに対しては打投極で立ち向かうしかなかったのだ。信じられるか、Z世代の諸君!?
もちろん、今は違う。煽り運転の車のナンバーやドライバーの顔をしっかり録画してくれるドラレコが普及し、さらに「安全運転を判別するアプリ」も確立しつつある。
その甲斐あって、日本の道路は日々安全になっているのだ。
【参考】
企業向けクラウド型のAI安全運転促進アプリ「ジオドライブ」を提供開始-PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000098422.html
取材・文/澤田真一