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【カブガールが行く】レッドバロンの本社工場に潜入!失敗しない中古バイクの選び方

2023.08.16

「中古バイクを選ぶのって、難しい!」

見た目だけではコンディションやメンテナンスの度合いがわかりにくく、価格も様々。特に最近はオンライン上での個人間取引が増え、画像だけで判断して中古バイクを購入した際のトラブルも増えています。

今回はレッドバロンのメディア向け説明会に参加し、質の良い中古バイクを販売するための取り組みを見学して来ました。二輪車販売台数日本一の、レッドバロンの秘密に迫ります!

膨大なストックパーツに驚き!

愛知県岡崎市にあるレッドバロンの本社工場にやって来ました。最初に案内してもらったのが、見渡す限りに緑色の棚が並ぶ、パーツ倉庫です。

ここに収納されているのはバイクのリサイクルパーツ。なんと3700車種、76万点以上ものストックがあるのだそうです!

これらはすべてレッドバロン会員の愛車や、店舗在庫の修理に使うためのもの。一体どのようにしてこれだけ大量のパーツを作り出しているのでしょうか?

パーツごとに専門の技術者たち

ストックパーツの出どころは、レッドバロンの各店舗から送られてきた車両です。

修理に手間とお金がかかり過ぎると診断された車両を分解して、パーツを取り外しているのです。もちろん取り外したパーツはそのまま使用されるのではなく、それぞれの専門技術者による点検・加修・クリーニングの工程を経ます。

例えばサスペンションの部門では、車種を問わず、毎月300~400本もの純正サスペンションをオーバーホールしています。

一般的にサスペンションは非分解パーツとされていて、ロッドの再メッキや高圧ガスの封入といった高度な技術と設備が必要とされています。

実際にオーバーホールの分解・組み立て作業を見学させてもらったところ、慣れた手つきで僅か10分ほどで作業が完了。まさに職人技というべき素晴らしい仕事でした。

分解されたサスペンションは洗浄後に組み立てられ、専用テスターで性能チェックをした後にリサイクルパーツとしてストックされます。「修理をしたあとは検査もセット」というところに、信頼を感じますね。

続いて見学したのは、キャブレターの部門。レッドバロンでは専門の測定器で検査を行った上で、自社で補修パーツを調達して修理をしているのだそうです。

キャブレターの故障の中でも多いのが、バタフライバルブの摩耗です。こちらはバタフライバルブの材料となる、真鍮製の円盤素材。

バタフライバルブが摩耗してしまっている場合、この円盤素材を車両に合わせて加工し、交換するのだそうです。

修理をした後の様子がこちら。4つのバタフライバルブのうち、左半分が修理前、右半分が修理後です。

修理前ではバタフライバルブの周辺に隙間ができてしまっていますが、修理後はピッタリと隙間なくフィットしているのがわかりますね。

驚くべきは、フロートピンの支柱が折れてしまった場合でも修理が可能ということ。真鍮製の支柱を取り付けることで、新品と同様の性能を発揮できるようになるのだそうです。

優れた技術と設備が揃わなければできない、ハイクオリティな修理です。

その他のパーツにおいても、磨き、塗装、シートの修理など、様々なパーツが新しく生まれ変わる様子を見学させてもらいました。

──さて、ここで気になるのが、レッドバロンの中古バイクがどれほどの性能を維持しているのかということ。実際にリサイクルパーツでメンテナンスされたバイクに乗って、確かめてみましょう!

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