ポケモンは〝競技〟としてもその熱気は増すばかりだ。ポケモン関連ゲームの日本最強を決める大会『ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023』が今年6月に幕張メッセで開催された。本誌取材班は激戦を繰り広げたイベントの現場に潜入した!
ポケモンジャパンチャンピオンシップス(PJCS)とは?
ゲーム部門、カードゲーム部門、『ポケモン GO』部門、『ポケモンユナイト』部門の4部門において日本一を決める大会。世界各国でも同様の大会が開かれ、入賞者は世界大会『ポケモンワールドチャンピオンシップス(ポケモンWCS)』への出場権を得る。
会場に集った5000人が静かに闘志を燃やす
ポケモンの日本一を決める大会・PJCS2023が2023年6月10日と11日の2日間、幕張メッセで開催された。ゲーム部門をはじめ4つの部門においてトーナメントが行なわれ、上位入賞者には8月に横浜で開催される世界大会・WCS2023への出場権が与えられた。
ゲーム部門とカードゲーム部門では、年齢ごとにジュニア、シニア、マスターとカテゴリ分けされて行なわれた。中学生以下の出場者は保護者の同席が可能で、対戦卓脇の保護者席から応援する姿が目立っていた。配信席での試合や表彰式では、親御さんもカメラでその様子を撮影しており、さながら我が子の運動会を応援するような温かい光景が見られた。
一方で、5000人以上いたにもかかわらず、会場は異様なほど静か。それほど参加者たちは真剣な面持ちで目の前の試合に臨んでおり、お祭りというよりは、将棋や囲碁の〝タイトル戦〟に近い張り詰めた空気。マスターカテゴリでは30〜40代の参加者もおり、世代関係なく1位を目指し戦う真剣勝負の世界が、PJCSでは繰り広げられていた。
ゲーム部門
採用タイトルは、2022年11月に発売されたシリーズ最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』。ゲーム内で開催された予選と本戦を勝ち上がった、ジュニア・シニア・マスターの各カテゴリ上位128名が、決勝大会となる本大会に出場した。1日目では上位8名まで絞り、2日目で決勝トーナメントを実施。過酷なトーナメントだったマスターカテゴリを制し、優勝したのはアリイ カイト選手。なお、各カテゴリ上位64名はポケモンWCS2023への出場権を獲得している。
決勝戦は白熱の展開!
決勝戦ではアリイ選手の〝持ち物なし〟ファイアローが大活躍!
ここがアツい!タッグで繰り出す連携技!
味方のサポートを駆使して、強力な一撃を相手に与える連携が見どころ。相手ポケモンの両方に当たる全体攻撃技も爽快だ。
カードゲーム部門
『ポケットモンスター』シリーズの世界をテーマにしたトレーディングカードゲーム・ポケモンカードゲーム(ポケカ)も、PJCSの大会部門に採用されている。他の部門と異なり、カードゲーム部門は予選がないオープン大会となっている。リーグごとのエントリー総数は、ジュニア550名、シニア650名、マスターは何と2000名。女性出場者が多く、幅広い層に浸透していることを実感した。また試合間で談笑する光景も見られ、新しいつながりが生まれる場としての役割も担っていた。
あばれる君参戦!
あばれる君とモデルの栗原類さんも出場。配信席では本名の〝コバリ ヒロキ〟が表示され話題に。
ここがアツい!劣勢からの大逆転!
強力な技や特性を持つポケモンのカードが勝負の鍵。一気に試合を決めることもあれば、流れを変える逆転要素となることも!