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読めたらスゴい!「俤」の正しい読み方と言葉の意味

2023.08.14

日常生活ではなかなか見かける機会のない「俤」という漢字。使われている場面からなんとなく意味合いは予想できるものの、正しい読み方と意味を説明できる人はあまり多くはないのではないだろうか。

そこで本記事では、「俤」の正しい読み方や意味、使用シーンや類語を解説する。併せて紹介する「俤」と「面影」の違いや英語表現も、ぜひこの機会にチェックしてほしい。 

俤とは 

まずは、「俤」の読み方と意味を解説する。どのような場面で使える言葉なのかも併せてチェックしておこう。 

読み方は「おもかげ」 

「俤」の正しい読み方は訓読みの「おもかげ」。音読みはなく「面影」とも表記できる。「俤」と間違われやすい漢字「梯」の正しい読みは「はしご」で「梯子」とも表記される。また、「俤」や「梯」と混同されやすい漢字「弔」の読み方は音読みで「ちょう」、訓読みで「とむら(う)」だ。 

「俤」の意味と語源 

「俤」は「記憶から心に思い浮かべる顔や姿」「あるものを思い起こさせる様子」「実際には存在しないが見えるように思えるもの」を意味する言葉。「俤」と間違われやすい漢字「梯」「梯子」は、高い所へ登るための道具を意味する。また、「俤」という漢字は、「ある人とその弟が似ている」ことを表したものだといわれている。 

「俤」と「面影」の違い 

「面影」は、かつてこの世に存在していた人物や動物を偲んだり懐かしんだりする意味で使われることが多い。一方、「俤」は日本の国字で、日本人のみが「おもかげ」と読んで使っており、中国では名前で使われる漢字とされている。 

使用シーンと例文 

「俤」の使用シーンとしては、記憶からある人の生前の姿や顔を心に思い浮かべる場面や、ある事柄を思い起こさせる場面などが挙げられる。 

【例文】 

「人は亡き人の俤を偲ぶものだ」 

「彼は顔つきに母親の俤がある」 

「かつて都だった俤はもはやない」 

「未だにふと彼女の俤を思い出すことがある」 

「俤」の類語 

次に「俤」と同じような意味を持つ、言い換え表現を紹介する。言い回しの幅を広げるのに、ぜひ役立ててほしい。 

顔付き(かおつき) 

顔立ちや容貌 、気持ちを表す顔の様子を表す言葉。 

【例文】 

「子どもから物欲しげな顔付きをされた」 

「彼女は生まれつき優しい顔付きをしている」 

「彼の顔付きを見て、採用試験に通過しなかったことを察知した」 

「あの顔付きは心配事のある様子だ」 

情景(じょうけい) 

心にある感情を思い起こさせる光景や場面のことを指す表現で、「状景」とも表記できる。 

【例文】 

「彼は幼いころの情景を思い浮かべた」 

「子どもたちが一生懸命走る心温まる情景だ」 

「彼女が人前で発表した情景が目に浮かんだ」 

「あの時の悔しい情景が目に焼き付いて離れなかった」 

形跡(けいせき)  

物事が行われた跡や何かが起こった跡のことを表す言葉で、「形迹」とも表記できる。 

【例文】 

「彼らがたき火をした形跡があった」 

「その惑星には人がいた形跡は見られなかった」 

「動物がここで生活していた形跡がある」 

「その部屋は最近使われた形跡があった」 

跡形(あとかた)   

何かがあった証拠として残っている印のことを指す表現だ 。 

【例文】 

「彼は跡形もなく姿を消した」 

「夜のうちに、雪だるまは跡形もなく消えてしまった」 

「彼女の家はほとんど跡形も残っていなかった」 

「砂の城は風と共に散って、跡形もなく消え去った」 

「俤」の英語表現 

最後に、「俤」と似た意味を英語で言い換えた言葉と例文を確認していこう。 

a face 

面影のことを指す英語表現だ。 

【例文】 

“Even in her old age, my grandmother still has a face of the beautiful days of the past.” 

(祖母は、年を重ねていても美しかった頃の昔の面影がある) 

“He has his mother’s face.” 

(彼には母親の面影がある) 

“She still had the face of her childhood.” 

(彼女は幼い頃の面影が残っていた) 

“My grandfather has no face of his youth.” 

(祖父は若い頃の面影が残っていない) 

image 

像や彫像、画像、姿や象徴を表す名詞だ。 

【例文】 

“I looked at my image in a mirror.” 

(鏡に映った自分の姿を見た) 

“It seems that it was the image that was burned into his mind.” 

(あれは彼の心に焼きついた映像だったようだ) 

“She painted a vivid image of prison life.” 

(彼女は獄中生活の生き生きとした描写を描いた) 

“He is good at speaking in images.” 

(彼は例えて話すのが上手だ) 

shadow 

影や人影、映像や微かな面影などを指す名詞表現だ。 

【例文】 

“I saw a woman’s shadow on the wall.” 

(壁に映った女性の影が見えた) 

“It’s been a long time since I’ve seen my shadow on the water.” 

(水面に映った自分の姿を久々に見た) 

“He wore himself to a shadow with anxiety and overwork.” 

(彼は心配と過労で影のように痩せ衰えてしまった) 

“I used to follow her shadow.” 

(私はかつて彼女の影を追っていた) 

visage 

顔や顔立ち、容貌を表す名詞。 

【例文】 

“He had a stern visage.” 

(彼は厳しい面持ちだった) 

“She had a face or visage as specified by the judging.” 

(彼女は審査で指定されるような顔か容貌を持っていた) 

“His visage darkened with the skies.” 

(空を見ていた彼の顔が曇った) 

“I was out of the house with a visage of grim assurance.” 

(私は安心した顔つきで家の外に出ていた) 

 

文/編集部

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