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家を建てる時に失敗したと思うところTOP3、3位立地や環境、2位収納の少なさ、1位は?

2023.08.15

多くの人にとって家は、一生に一度の大きな買い物。当然、100%満足のいく設備、間取り、周辺環境であってほしいところだが、建てた後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースもあることだろう。

不動産メディア「幸せおうち計画」を運営するAZWAYはこのほど、20代から60代以上までの男女393人を対象に「家を建てて失敗だと思ったところ」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。

30代で家を建てた人が41%で最多、8割以上が70%以上の満足度

20代から60代以上までの男女393人に「家を建てた年齢」について聞いたところ、1位が「30代(161人)」、2位が「40代(101人)」、3位が「20代(54人)」という結果になった。社会人としてある程度実績を積んでいたり、家族が増えることの多い30代で、家を建てる人が多いとわかる。

また「マイホームへの満足度」について聞いたところ、1位が「70%(159人)」、2位が「90%(130人)」、3位が「50%(63人)」という結果に。70%以上の満足度の人が全体の8割以上おり、多くの人がマイホームに満足していることがわかる。

建てた家で失敗したところのある人は85.5%、「理想を明確化し徹底的に話し合う」ことが重要

続いて「建てた家で、失敗したなと思うところはあるか」について聞いたところ、「はい」と答えた人は336人、「いいえ」と答えた人は57人という結果になった。85.5%の人が建てた家について、何かしら失敗したと思っていることがわかる。

一方で、14.5%の人は失敗したと思っていないという結果に。理想の家になったと答えた人からは「将来のことまで見据えて家族で細部まで話し合って決めた」、「土地や家について徹底的に調べ上げた」、「住宅メーカーと念入りに打ち合わせをした」といった意見が挙がっていた。

理想の家にするためには、家族で理想の家についてとことん話し合い、住宅メーカーや設計士と入念に打ち合わせをすることが重要だとわかる。これから家を建てる方は、理想が曖昧なままで家を建てずに、明確なイメージを持ってから取り掛かるのがおすすめだ。

失敗したところは「間取り」が1位という結果に

最後に「家を建てる時に失敗したところ」について聞いたところ、1位は「間取り(73人)」、2位が「収納(54人)」、3位が「立地や環境(36人)」という結果になった。「間取り」は実際に生活をする中で、使い勝手の悪さを感じているという意見が多く見られた。

また「収納」や「駐車場」などそのほかの項目に関しても、あらかじめよく話し合って考えておかなかったことで起きた失敗に、後悔を感じている人が多いとわかる。

●1位:間取り

・収納に使えそうなのに潰してしまった無駄なスペースがあることと、ドアの位置をあと10センチずらしてたらソファが入ったりなどの間取りを失敗しました。(50代で家を建てた女性)

・早く家を建てたいと思うあまりハウスメーカ-とあまり打ち合わせしなかった。建ててから間取りがちょっとイメージと違うと思ったが時すでに遅しだった。(40代で家を建てた男性)

・家事動線、特に洗濯に関してもう少し考えたら良かった。土地が広いところだったのでベランダは必要無く、その分子供部屋を広げしたら良かったし、洗濯機を置く脱衣洗面所を広くしたりサンルームを作って物干し場にしたかった。(30代で家を建てた女性)

「間取り」で失敗した具体的な内容として「無駄なスペースがある」、「家具が入らなかった」、「家事動線を考えれば良かった」などの意見があった。実際に生活を始める上で思っていた場所に家具が入らなかったり、家事がしにくかったりといった経験をしている人がいることがわかる。

●2位:収納が少ない

・クローゼットをもっと作ればよかったと後悔してます。子供が増えると物も増えていき置き場所がなくなってます。(30代で家を建てた男性)

・失敗した点は、玄関の土間スペース、収納スペースが狭かった点です。建てた当時は子どもがまだ生まれていなかった事もあり、イメージがつきませんでしたが、玄関に置いときたい物が非常に多く、物が溢れかえってしまっています。もっと広くしておくべきでした。(20代で家を建てた男性)

・収納スペースをあまり確保していなかったので、タンスや棚を設置したら部屋がごちゃごちゃしているので。失敗したなと思います。(40代で家を建てた女性)

「収納」で後悔している人からは「子供の収納を考えていなかった」、「収納が足らずに物が溢れている」、「後付けの収納家具で部屋がゴチャゴチャして見える」といった意見が挙がっていました。特に子供の収納を挙げる意見が多く、思っている以上に子供のものは多いことがわかる。

●3位:立地や環境

・駅から遠くて坂道の途中にあるので、徒歩の際は不便だからです。(20代で家を建てた男性)

・購入前に住宅周辺の環境をしっかりリサーチしたつもりだったのですが、購入後に深夜の時間帯に住宅近くの国道を暴走族や走り屋が頻繁に通り騒がしく後悔しました。(40代で家を建てた男性)

・隣人がクレーマーでことあるごとに怒鳴りつけてきます。(30代で家を建てた男性)

「立地や環境」については、「駅から遠くて不便」、「夜になると騒音がひどい」、「隣人がクレーマー」などの意見が挙がっていました。中には「夜の騒音」などのように住んでみないとわからないこともあり、家を建てることの難しさがわかる。

●4位:駐車場

・物置も必要と思い駐車スペースを少し狭くしたところ車庫入れがやはり大変になりました。(40代で家を建てた男性)

・カーポートは不要だと思っていましたが、いざ住んでみるとカーポートがあった方が車の劣化が防げ、雹などが振った時も車を守れると思いました。 カーポートを含めた住宅ローンを組めばよかったと後悔しています。(40代で家を建てた女性)

・駐車場を車が縦に2台入れる形にしたが、奥のを使いたいときに前も動かす必要があって、面倒くさい。(30代で家を建てた男性)

「駐車場」については、「駐車スペースが狭くて出し入れしにくい」、「カーポートをつければ良かった」、「縦2台ではなく横2台にすれば良かった」といった意見が見られました。土地の節約のために駐車スペースを狭くしたり、縦駐車にした結果、ストレスを感じている人がいることがわかる。毎日車を使う場合には、駐車場について使い勝手を事前によく検討するのがおすすめだ。

●5位:庭

・庭を土の部分を多く残して作って、花を植えたり色々楽しもうと思っていたら、想像以上に雑草の手間が大変で失敗しました。(40代で家を建てた女性)

・建てた当初は庭をコンクリートにせずにガーデニングするかもと土にしました。しかし、全くしません。草むしりが大変です。(30代で家を建てた男性)

・家を建てて1番失敗したのは、外構を含めた庭です。フェンスの高さや防犯対策など、事前に複数検討する必要があります。(50代で家を建てた男性)

「庭」について後悔している人は、「草むしりが大変」、「防犯対策をもっとすれば良かった」などの意見を挙げていた。ガーデニングをしようと思って土の部分を多くしたものの、結局やらずに草むしりが大変になっている場合もあるようだ。

●同率6位:住宅ローンの支払い

・ローンの組み方で元利均等方式と元金均等方式があるのを知らなくて 総支払額で元金均等方式のほうが安くなるのを後から知って損をした気分でした。(30代で家を建てた女性)

・当時は家族が一人少ない状態での家計を元に、かけられるローン費用を考えていたことや、厳しくなりそうな話し合いをするのを避けてしまったため、予想より厳しい生活になったこと。(30代で家を建てた女性)

・毎月の支払いがとても大変になり生活がかなり貧相になりました!こんなことならもう少し安いところにすればよかったなあと思っていますよ!(40代で家を建てた男性)

「住宅ローン」で後悔している人は、「ローンについてもっと勉強してから組めば良かった」、「想定からずれたため家計が苦しくなった」、「もう少し予算を抑えれば良かった」という意見を挙げていた。事前にローンの種類を勉強しておかなかったことで損をして後悔している人もいれば、家族が増えるなど将来的なことまで考えておらずにお金が厳しくなり後悔している人がいることがわかる。

●同率6位:住宅設備

・当時はそれほどインターネットも普及しておらずLAN配線は要らないと思ったが、全室LAN配線しておけばよかった。(40代で家を建てた男性)

・食洗機が必要ないと思ってたが、つければよかった。浴室乾燥機はいらなかった。(40代で家を建てた男性)

・トイレや階段の手すり、夜間の足元照明など、いらないかなと思っていたものがやっぱりあったらよかった。コンセントの位置や数も。(40代で家を建てた女性)

「住宅設備」については、「LAN配線を全室にしておけば良かった」、「食洗機があれば良かった」、「コンセントや照明の位置を変えたい」などの意見が挙がっていた。またトイレやお風呂など、なかなかリフォームできない場所は「グレードの高いものを使えば良かった」という意見も出ている。

<調査概要>
調査対象:20代から60代以上までの男女
調査期間:2023年4月9日〜5月11日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:393人(女性 183人/男性 210人)

出典元:株式会社AZWAY

構成/こじへい

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