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夏バテを感じた時に摂りたくなる食材や食品、3位トマト、2位豚肉、1位は?

2023.08.11

2023年5月に新型コロナウイルス感染症についての感染症法上の位置づけが5類へと引き下げられたことから、大型連休中には全国各地の観光地が久しぶり活況を呈した。

しかし、コロナ禍での自粛生活の影響で基礎的な体力の低下や疲れやすさを感じている人も多いのではないか。

そこでパナソニックは、体力を消耗しがちな真夏に向け、全国の男女4700名を対象に夏バテへの意識やライフスタイルについて調査を実施。

その結果と併せて、夏バテ対策について気を付けるべき点を、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅 司(くでけん つかさ)先生に解説してもらった。

今年5月以降、外出機会が増えた人は64.9%。1日30分以上の運動は「週2日以下」が74.3%

まず、コロナ禍と比べ、今年5月以降での外出の機会や外食、旅行などの頻度に変化はあったかどうかを聞いたところ、外出頻度が「やや増えた」「とても増えた」との回答が合わせて全体の64.9%に達した。

一方、ここ数か月の生活において、1日30分程度以上の軽く汗をかく運動(ウォーキング、スポーツ、体操等)をどの程度行っているかをたずねる設問では、「まったく行っていない」「週1日以下」「週2日」を合わせて全体の74.3%となり、運動不足気味の方が大半という結果になった。

なお、日本一運動不足なのは福島県で、「まったく行っていない」(44.0%)「週1日以下」(28.0%)「週2日以下」(13.0%)を合わせて85.0%だった。最も運動習慣があるのは青森県で、「週7日」が11.0%、「週5~6日」が13.0%となっている。

コロナ禍の時期と比べ、体力低下を感じている人は全体の59.3%

また、コロナ禍の時期と比べ体力低下を感じているかどうかを尋ねる設問では、体力低下を「やや感じている」「とても感じている」と回答したのは、全体の59.3%と過半数を占めた。

特に、大阪府と沖縄県では体力低下を感じている比率が高く各67.0%で、同率1位となっている。

一方、「あまり感じていない」もしくは「ほとんど感じていない」と回答した比率が最も高かったのは福島県と熊本県で、各48.0%だった。

日本一夏バテ気味なのは長崎県の76.0%、夏バテ知らずなのは青森県と島根県

ここ数か月の生活において、夏バテのような症状(疲れ、だるさ、胃腸の不調、眠れないなど)を感じたことがあるかどうかについては「しばしば感じたことがある」「よく感じたことがある」と回答したのは全体の57.1%と過半数となった。

特に夏バテ症状を感じている比率が高かったのは長崎県が1位で76.0%。逆に「あまり感じたことがない」「ほとんど感じたことがない」の回答率が最も高かったのは青森県と島根県で、各54.0%だった。

また、体のどのような部位に夏バテのような症状を感じるかについての設問では、「肩や首が凝る」が1位で53.0%、次いで「脚・足がだるい」が51.1%、「頭が重い・頭痛がする」が47.5%の回答順だった。

夏バテを感じた時に摂りたい食材や食品「トマト」「豚肉」」「うなぎ」

夏にたくさん食べたり飲んだりしたいものを聞いたところ、「アイスバーやソフトクリーム」が全体の48.8%で1位、次いで「そうめん、冷やし中華など冷たい麺類」が47.9%で2位と、男女とも同じ回答結果になった。

一方、「カレー」は12.9%、「焼きそば」は3.5%と、いずれの都道府県でも熱いものよりも冷たいものをたくさん摂りたい人が多い結果が得られた。

また夏バテを感じた時に摂りたいと思いつく食材や食品を尋ねる設問では、全体で「うなぎ」が48.4%で1位、「豚肉」が32.8%で2位、「トマト」が25.1%で3位となった。

特に「うなぎ」の回答率が高かったのは徳島県が63.0%、岐阜県・静岡県・三重県が61.0%、愛知県が60.0%。また「豚肉」の回答率が高かったのは、ブランド豚がある富山県の51.0%と宮城県の43.0%だった。

さらに宮崎県では郷土料理の「冷や汁」と回答した人の比率が29.0%と全国平均の5倍以上となり、自分の住む地域や近隣県で生産量が多い食材や有名なご当地食材を想起する人が多い傾向となっている。

コロナ禍以前と比べ寝つきが悪くなった、または日中も眠気を感じる人は全体の46.6%

コロナ禍以前と比べた睡眠の変化に関する設問では、「変わらない」が53.9%で最多だったものの、「寝つきが悪くなった」は24.6%、「日中も眠気を感じるようになった」は22.0%で、両方合わせると46.6%と半数弱にのぼった。

一方「寝つきが良くなった」は3.6%、「熟睡できるようになった」は3.2%で、コロナ禍を経て睡眠状態が悪化した人のほうが多い傾向となっている。

調査概要

調査期間/2023年6月12日(月)~2023年6月13日(火)
有効回答数/4700名(20歳~69歳 男女 これまで夏バテを感じたことがある人)
調査主体/パナソニック株式会社
調査委託先/楽天インサイト株式会社
調査方法/インターネット調査

せたがや内科・神経内科クリニック院長 久手堅 司先生が夏バテ対策を解説

●食事について

ビタミンBと発酵食品をとることが有効です。たとえばビタミンBの多い豚肉やレバー類、うなぎなどをとったり、ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を食事にプラスする、デザートに梅干しヨーグルトを取り入れるといったことです。ビタミンB群は、疲労回復に必要なビタミンです。気温変化で疲れた身体を回復させる栄養素として積極的に摂取していきましょう。

また、腸内環境が整っていると自律神経も乱れにくいという事実が、近年明らかになっています。普段の食事メニューに1品ずつ、発酵食品を足す習慣をつけると続けやすいかもしれません。

夏場の脱水や熱中症を予防する梅干しヨーグルトは、梅干しに含まれるクエン酸による疲労回復効果が期待できるうえに、塩分も補充でき、さらにヨーグルトの乳たんぱくには保水効果があります。つくりかたは簡単で、ヨーグルトに梅干しをつぶして混ぜるだけ。気になるお味も、ヨーグルトにプルーンをのせた味わいに近く、スッキリさわやか。ぜひためしてみてください。

●住環境について

スマホはベッドに持ちこまないこと。スマホがあると、つい使用してしまい、睡眠の質がさがります。脳が覚醒状態になり睡眠不足にもなりやすいので注意が必要です。ベッドに入る60~90分前には使用はやめましょう。

照明は、人によりけりなのですが、真っ暗か、常夜灯がついているくらいの明かりの程度にした方が良いです。明るいと睡眠の質は低下します。真っ暗で眠れない人は、常夜灯を付ける程度がおすすめですが、ここに関しては、意見が分かれています。

良い睡眠のためには寝室の環境が重要です。寝室に温湿度計を置いて、お部屋の状況を確認し、適切にエアコンを使用しましょう。設定温度は約26~28℃、湿度は約50~60%がおすすめです。 エアコンの風は直接体に当てないようにしてください。風は体温を奪いやすいので、冷えによる不調につながります。

●疲労ケアについて

疲労回復で大事なのは、入浴です。就寝の90~120分前に、38~41度ほどのぬるま湯に10~20分ほど首までゆっくりつかりましょう。そうすると深部体温まで上がります。

入浴後、徐々に深部体温が下がってきて、表面体温と近づいてくると、入眠のスイッチが入りやすくなります。

入眠の初めの90~120分は最も深い睡眠となり、そこで心身ともに最も回復をします。
マッサージやストレッチも効果的です。自分でなかなかできないという方は、マッサージグッズなどを利用してはいかがでしょうか。特に大きな筋肉がある骨盤まわりや、疲れを感じやすいふくらはぎやひざ裏のケアを寝る前の習慣にすると、翌朝のスッキリ感が違ってきますよ。

関連情報
https://panasonic.jp/

構成/清水眞希

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