新型コロナウイルスの5類移行後、居酒屋にかつての活気と賑わいが戻ってきた。そんなアフターコロナの今、愛飲家たちはどんな基準で居酒屋を選んでいるのだろうか?
カクヤスはこのほど、同社メールマガジンに登録しているユーザー162名を対象に「居酒屋」に関して、お店選びで重視する点や愛される店の傾向についてアンケート調査し、その結果を発表した。
「お酒」よりも「“売り”の料理」を重視
まず、コロナ前とコロナ後で居酒屋の店選びが変わったかを聞いたところ、「変わらない」が64%、「変わった」が36%と変わった人は4割近くに上った。
では、店選びで重視する点は何だろうか。複数回答可で聞いたところ、最も多かったのは「店の雰囲気」(62%)。次いで僅差で「“売り”の料理」(61%)、そして「コストパフォーマンス」(50%)という結果となった。「お酒のラインナップ」(43%)よりも「“売り”の料理」(61%)が上回った。
初めて入る居酒屋はどのようにして選ぶかを複数回答可で聞いたところ、最も多かったのが「お店の外観(佇まい、看板、のぼり、メニュー)」(64%)。実際に自分の目で見て、店の雰囲気を判断して、入店するかどうかを決めているようだ。
なお、今回のアンケート回答者の平均年齢は50.7歳と比較的高めだったこともあり、「SNS」は10%にとどまった。とはいえ、中高年層にもスマートフォン保有が定着し、ネットでの情報収集に活用しているせいか、「グルメサイト(食べログ、ぐるなび、など)」を使って店選びをする人は54%に達した。
その一方で、かつては情報収集の王道だった「テレビ番組、書籍、雑誌」は7%と低調だった。
こうした結果から、居酒屋選びの基準はコロナ前とコロナ後で大きく変わらないものの、店選びの手段には変化があったことが見てとれる。
愛される居酒屋の条件とは
愛飲家たちの居酒屋選びのさらなる本音を探るべく、「もしも、この先、1軒だけしか居酒屋に行けないとしたら、どこに行きますか。店名とその理由を教えてください」と質問した。
店名については、個人経営の店もあればチェーン店もあり、いろいろ挙がっていたが、理由については、「料理がおいしいから」という回答が大半を占めた。しかも、具体的にメニュー名を挙げている人が多くいた。
「餃子がうまいから」
「もつ煮込みがとてもおいしいから」
「焼き鳥がめちゃくちゃおいしいから」
「魚も新鮮でおいしいから」
「カレーがおいしい」
「お寿司がおいしい」
「もつ煮とマカロニサラダが絶品」etc.
これに加えて、「コストパフォーマンス」を挙げている人も多くみられた。
「料理がおいしく、コスパがいいから」
「抜群のコスパ」
「安くておいしい」
「料理もお酒も満足いく値段で提供しているから」etc.
もちろん、コストパフォーマンスの良さは大事だが、それだけで選ばれる店になるわけではないようだ。接客も含めた「店の雰囲気」にも回答があった。
「店内の雰囲気が良い。スタッフの教育がしっかりしている」
「女将さんの人柄が好き」
「接客が(上手下手ではなく)心地よい」
「店主夫妻の人柄のせいか、スタッフ全員のサービスが気持ちいい」
「店主、スタッフの対応が良いから、落ち着くので」etc.
結果、「“売り”の料理」、「店の雰囲気」、「コストパフォーマンス」の三要素が揃うことが、愛される店の条件といえそうだ。
<調査概要>
【調査方法】インターネット調査
【調査対象】カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
【調査期間】2023年7月6日(木)~7月9日(日)
【回収サンプル数】162
※構成比の数値は小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも100%とならない場合がある。
出典元:株式会社カクヤス
構成/こじへい