文庫本に最適!
筆者がこのゆうパケットポストminiを初めて手に取って感じたのは、「これは本を入れるのに最適だ!」ということ。
それこそ入れるものが岩波文庫なら、大き過ぎず小さ過ぎずのジャストサイズである。
「絶版になった岩波文庫の書籍」というのは、実はヤフオクでも取り扱いの多い商品である。小学館本社のすぐ近くには神保町があり、そこへ行けば大量の絶版岩波文庫に出会うことができる。が、毎週末に神保町へ行けるのはあくまでも首都圏在住者のみ。筆者のような地方住まいは、やはりヤフオクやメルカリのようなオンラインサービスに頼るしかない。
それこそ、神保町の古書店がゆうパケットポストminiを積極的に利用して全国の顧客に絶版岩波文庫を届ける……ということも考えられる。
「知の共有」という側面からも、ゆうパケットポストminiは大注目に値するサービスだ。
無限大の可能性
ただし、ゆうパケットポストminiにはいわゆる「壊れ物」は入れないほうがいいだろう。
中にクッション材があるわけではなく、外からの衝撃を緩和する機能は一切ない。このあたりは自前でどうにかするか、別のサービスに頼るしかない。
プレミアのついたトレカを入れる場合も、ある程度丈夫なハードケースを用意するのが無難だ。
しかし、それでもゆうパケットポストminiはだいぶ汎用性に満ちたものだと考えるのは筆者だけだろうか。
この「送り状不要」という点は今後最大限に生かすべきで、対応アプリも増やしていくことが望まれる。言い換えれば、今後のアップデート次第で我々の想像だにしない便利なサービスに変貌する可能性があるということだ。
筆者自身も、このサービスには大いに期待している。
これはAmazonやヤフオクやメルカリの「あるある」だが、商品に対してそれを包む封筒がやたら大袈裟ということがある。そんな大したものは買った覚えはないが、どういうわけか封筒が立派。これは無駄ではないか? と思うことがよくあるのだ。
小物を入れるに相応しく、尚且つ自分の住所も相手の住所も公開せずに住む郵便サービス。これこそが現代人に待ち望まれたものであり、その可能性は無限大だ。
【参考】
ゆうパケットポスト-日本郵便
https://www.post.japanpost.jp/service/yu_packetpost/index.html
取材・文/澤田真一