Chromebookにも対応
現実問題として、PowerPointの手書き機能をフル活用している人はどれだけ存在するのだろうか?
この機能は、マウスでは使いづらいものでもある。自分の名前を書くことだって難儀してしまう。ノートPCにデフォルト搭載されているタッチパッドなら尚更で、無理に使おうとすると指や手首を痛めてしまうのではないか?
故に、PowerPointの手書き機能は「宝の持ち腐れ」になっていることが多い。これはもったいないぞ!
さらにこの『Intuos Small』が素晴らしいのは、Chromebookにも対応しているという点だ。
筆者が外出時に持ち歩くのは、WindowsのノートPCではなくChromebookである。軽量ということもあるが、そもそもが安価のため万が一故障しても痛くない。そんなChromebookで板タブを利用できるというのは、非常にありがたい。
持ち運びに便利なワイヤレスモデル
筆者は冒頭で「自宅やオフィスのPCに接続しっぱなしであるべき製品だ」と書いてしまったが、Chromebookに対応という点も加味すれば「板タブをバッグの中に入れる」という手段もある。
そして、『Intuos』シリーズには何とワイヤレスモデルも存在する。ワイヤードモデルは正直持ち運びに困ることがあり、筆者自身も「バッグの中でワイヤーが絡んでしまった」という経験が。ワイヤレスモデルならそのようなこともなく、しかもこれはワイヤレス「だけ」の製品ではない。USB接続も可能だ。
外出先で「電子化された手書きメモ」を即座に作成できる。これは仕事に革命的な現象を起こす要素になり得るのではないか。
また、これは「隠された絵心」を発掘するきっかけになるかもしれない。
才能を発掘するガジェット
残念ながら筆者には絵心がなく、立派なイラストは描けない。そもそも、絵とは持って生まれた才能が物を言う。絵の才能がまったくない筆者は、本当に簡単な絵しか描けないのだ。
が、中には「絵の才能に気づいていない人」もいるはずである。
そんな人がPCに接続した板タブを使って、何となく絵を描いてみたら人並み以上のものを描けてしまった……ということだってあり得る。そして「絵を描ける」というのは、プロ野球の投手が新しい変化球を覚えるのと同様の強力なフェイバリットだ。
独自のイラストの入った資料を作成できる会社員は、誰からも一目置かれるに違いない。
「才能発掘ガジェット」としての側面もある板タブ。買って損はしない製品だ。
【参考】
Intuos-ワコム
https://estore.wacom.jp/ja-JP/category/pen-tablets/wacom-intuos.html
取材・文/澤田真一