8月11日は「山の日」。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」という趣旨で、平成26年5月23日に法律改正案が国会で成立し、16番目の国民の祝日となった。
そんな「山の日」にちなんで、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、「“山”がつく家賃の高い/安い駅ランキング(東京篇)」を発表した。
“山”のつく家賃の高い駅ランキング:1位は「青山一丁目」。「飛鳥山」は東京一低い山?
“山”のつく家賃の高い駅ランキングの1位は「青山一丁目」(家賃相場15.2万円)、続いて「溜池山王」(家賃相場14.9万円)、「代官山」(家賃相場13.7万円)となった。
●地名・駅名の由来について
1位の「青山」は、天正18(1590)年に土地を与えられた、徳川家重臣の青山忠成から続く「青山家」の名が起源とされているという。3位の「代官山」については代官の屋敷があったから、代官の持ち物の山林があったから、などと言われているものの、その名の由来を示す資料は残っていないそうだ。5位の「飛鳥山」はまさに山(台地)が由来となった駅名で、国土地理院の地図に東京都で一番低い山として掲載されている「愛宕山」(標高25.7m)よりも低い山(標高25.4m)であることが2006年の区の調査で判明した。
“山”のつく家賃の安い駅ランキング:1位は「山田」。5位の「東村山」は本当は「東群山」だった?
“山”のつく家賃の低い駅ランキングの1位は「山田」(家賃相場4.7万円)、続いて「京王永山」「小田急永山」(家賃相場5.3万円)、「高尾山口」(家賃相場5.65万円)、「東村山」(家賃相場5.8万円)、「荻山」(家賃相場6.2万円)となった。
<地名・駅名の由来について>
4位の「高尾山口」が高尾山から由来した駅名であることは言うまでもない。また、「東村山」の「村山」の由来は狭山丘陵の峰々を指した「群山(むれやま)」が訛って「村山」になったといわれている。同じ東村山市にある「萩山」はその名の通り萩の花が武蔵野の秋を美しく彩ったと伝えられているが、宅地化が進みその面影もわずかに残すだけとなった。
<調査概要>
対象駅:東京都内で「山」の漢字がつく駅
対象物件:LIFULL HOME’Sに掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15㎡以上40㎡未満の賃貸物件
抽出期間:2022年7月~2023年6月
家賃相場:管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
出典元:LIFULL HOME’S
構成/こじへい