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壁に貼るだけでOK!ソースネクストがミリ波レーダーとAI技術を活用した高齢者の見守りデバイス「POM」を発表

2023.08.08

ソースネクストは2023年8月2日、非接触デバイス『POM(ポム)』の発売を発表した。これはサンフランシスコ本社のTellus社の製品で、最先端のレーダー技術を用いて、ひとり暮らしの高齢者の見守りができるというもの。ソースネクストはTellus 社と協業し、自社オンラインショップほか、さまざまな販路で『POM』を展開する。

『POM』を手に取って紹介するTellus You Care CEOタニア A. コーク氏。

高齢化が進む日本に必要とされる高齢者見守りデバイス

ソースネクストは“次の常識をつくる”という社名の由来の通り、これまでパソコンソフトや翻訳機など、さまざまな分野で新しい常識を作り出してきた。そんな同社が手がける次の取り組みが高齢者見守りだ。

日本の高齢化は上昇を続け、今から2年後の2025年には、75歳以上の人口が2200万人を超える。その一方で介護職員は30万人以上が不足すると言われており、すでに65歳以上の高齢者の2割がひとり暮らしをしているという状況だ。

そんな背景から、在宅高齢者を見守るニーズが増えている。見守りデバイスの主なタイプにはカメラ型、センサー型、通報ボタン型があるが、カメラ型は生活をのぞき見できる状態になるのでプライバシーが守られず、センサー型は異常に気付くまでにタイムラグが発生してしまう。そして通報ボタン型は緊急時にはたしてボタンを押せる状態なのかに疑問が残る。

既存の見守りデバイスの主な種類と課題。

そこで「今回は高齢者見守りという新しい分野で、Tellus社と一緒に新しい常識を作っていきたい」とソースネクスト代表取締役社長 兼 COOの小嶋 智彰氏は語る。

Tellus社は2017年に創業したスタートアップ企業で、これまでに日本国内の有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅など、さまざまな施設に高齢者見守りサービスを導入してきた実績を持つ。在宅分野への参入を期待する声も多く、今回、ソースネクストと協業するに至った。

『POM』はプライバシーに配慮した形で毎日の暮らしが見守れる

『POM』は寝室の壁に設置し、自動運転にも応用される最先端のミリ波レーダーとAI技術を用いて、睡眠習慣や心拍数、呼吸数をモニタリングできる見守りデバイス。

高精度のセンシングで自動運転ほか、医療や宇宙開発でも応用されているミリ波レーダーを活用。

『POM』でベッド上の時間や睡眠時間、活動時間、心拍数、呼吸数などが測定できる。

発表会では別室に『POM』を設置し、どのようにレーダーが人を認識しているのかデモが行なわれた。レーダーが取得したデータは赤や青のポイントとして表示され、人の体勢や動きに合わせて移動する。これによって部屋の中を動いたり、ベッドに寝たりする動作は検知するが、服装や寝姿など、見られて気になる情報まではわからない。レーダーは心拍や呼吸などにも反応し、リアルタムで心拍数や呼吸数も取得することができる。

別室のデモの様子。身体の位置が赤と青のポイントで示される。RRは呼吸数でHRは心拍数。

起き上がることでポイントの位置が変わり、どのように動作したかがわかる。

日々のデータは家族が専用アプリで確認することができ、もし生活習慣に変化があった時には通知してくれる。例えば、いつもより睡眠時間が短くなっていたり、昼寝が増えているなどだ。もちろん、いつもの起床時間が過ぎているのにベッドから離れられていない、夜間にトイレに行った後にベッドに戻っていないなど、通常とは異なる行動についても通知があるので、変化に早く気付いて、体調を気遣うことができる。

専用アプリの表示。今日の生活状況やバイタルがわかる。

昨日や一昨日のデータとの比較ができる。

生活習慣の変化を通知してくれる。

ベッドに寝たままになっていたり、深夜にベッドに戻ってこないなど、通常と異なる状況になれば通知がある。

『POM』という名称は「Peace Of Mind」の頭文字からで、「高齢者とそのご家族に安心感を与えたいという思いを伝えています。『POM』を使うことで、高齢者が自立して自宅で長く過ごせるようになると私たちは信じています」とタニア A. コーク氏は言う。

『POM』のメリットは家族のプライバシーに配慮しながら、遠隔で見守りができ、生活リズムの変化にもすぐに気付くことができること。取り付けも本体を寝室の壁に設置し、コンセントに繋ぎ、スマホで同期や初期設定をするだけと簡単だ。専用アプリは複数のスマホで利用できるので、家族みんなで見守ることができる。

ベッドから近く、部屋全体をセンシングできる壁に取り付け。

『POM』本体。

壁に大きく影響しない形で取り付けられる。

本体価格は3万9800円。専用アプリについては6か月利用分が本体価格に含まれる。それ以降の利用は月額1980円が必要。まず応援購入サービスサイト「Makuake(マクアケ)」にて、8月7日~9月30日の期間に販売し、定価の最大52%オフなどのお得なラインアップを用意する。その後はソースネクストの自社オンラインショップでの販売を予定。販売台数の目標は2029年度末に100万台突破を掲げる。

(左から)ソースネクスト代表取締役社長 兼 COO 小嶋 智彰氏、Tellus You Care CEOタニア A. コーク氏、Tellus You Care CTO ケヴィン・スー氏

POM

取材・文/綿谷禎子

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