パーソルホールディングスは、「はたらく」を考える全国就業者データベース「はたらく定点調査」を初公表した。この調査は全国の15歳から69歳の就業者10万人を対象に「はたらく」に関する意識と行動58項目を質問した大規模調査で、さまざまな切り口で「はたらく」に関するデータの抽出することが可能だという。
今回はその結果から一部を抜粋して紹介したい。
男性は仕事の内容より給与、女性は給与よリ仕事と生活の両立を重視
「あなたが現在、はたらくうえで重視していることを教えてください」という質問で、男性は「給与」と答えた割合が48.4%でトップだったのに対し、女性は「仕事と生活が両立しやすい労働時間・時間帯」と答えた割合が55.1%でトップとなった。
AIを敵と捉えているのは若年層
「AIの進化は、仕事にとって味方だ vs 仕事にとって敵だ」という二択に対して、「味方だと思う」と答えた人は75.9%、「敵だと思う」と回答した人は24.1%という結果になった。年代別に見ると「味方だと思う」と答えた人の割合が最も低かったのは10代で65.9%、最も高かったのは60代で81.2%だった。
半数の人が「上司や先輩と2人きりで食事はハラスメント」と回答
「上司や先輩から、二人きりで食事に誘われた場合、あなたはハラスメントだと思いますか?」という質問に対して、「私はハラスメントだと思う」と答えた人は47.3%という結果が出た。この回答において女性は55.8%、男性は40.1%と、女性が男性よりも15.7pt高いスコアとなっている。
年代別に見ると、60代が最も高く58.9%、20代が最も低い結果で34.9%となっており、その差は24ptだった。
田舎ではたらくことについては男性がポジティブ
「仕事に関する意識や実態について、あてはまるものをお選びください」という質問に対して、「田舎ではたらくことに抵抗はない」と答えたのは、男性30.3%、女性24.1%と、男性の方が女性よりも6.2pt高いスコアとなった。
一方で、「男女とも、キャリアと家事のバランスをとるべきだと思う」と答えた人は、女性が38.3%、男性が24.6%と女性の方が男性よりも13.7pt高いスコアだった。
家事・子育てに関しては男女の認識にギャップあり
「あなたには、家事・子育てに関して、協力し合える人がいますか」という質問に対して、「家族・身近な人の協力は十分で、仕事にほとんど支障がない」と答えた人は56.9%という結果だった。この回答においては男性63.8%、女性48.6%と、男性が女性よりも15.2pt高いスコアとなっている。
調査概要
調査方法/オンライン
調査時期/2023年3月
調査対象/15歳から69歳の男女・本業または副業で働いている人
調査人数/10万人
関連情報
https://data.persol-group.co.jp/
構成/清水眞希