比較試乗でAIモードの良さを実感
進化したクルマのATが、運転の達人が操るMTより速く走れるように、スマチャリのAIモードは、かなり進化な乗り味を実現していた。AIモードで走るとアシストの効きがマイルドに感じるので、ガンガン走るならマニュアルの方がいいのではと切り替えたのだが、アシストのありなしがはっきりしすぎて不自然だった。特に時速24kmを超えると負荷がかかったようにペダルが重くなり、走るモチベーションがだだ下がりになる。AIモードはトルクセンサー、速度センサー、加速度センサーなどを駆使してペダルを踏み込んだ時のレスポンスに応じて、アシストのタイミングを変えるという細かい制御を実現している。これが自然な乗り味につながっている。
今回はクロスバイクに「SmaChari」が搭載されたモデルに試乗したが、ワイズロードでは数年後には、愛車をショップに持ち込んで電動アシスト化するというサービスを視野に入れているという。これが実現したときに「SmaChari」の真価が示されるに違いない。
写真・文/ゴン川野