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知ってる?「松明」の読み方と言葉の由来 

2023.08.13

日本語の漢字を使った言葉の中には「意味はわかるけれど、読み方が難しい」と感じるものが少なくない。「松明」もそんな言葉の一つ。松の明かりという字だけを見れば、実物がどんな物かは想像しやすいものの、「どう読むか?」「なぜその読み方をするのか?」まで説明できる人は多くないはずだ。 

そこで本記事では、「松明」の正しい読み方と言葉の由来、類語や英語表現などについて解説する。 

「松明」の正しい読み方と言葉の由来 

「松明」の読み方は「たいまつ」。松や竹などの割り木を束ねて、その先端に火をともし、照明とするものを指す。また、「たいまつ」の読み方ほど一般的ではないが、音読みの「しょうめい」も正しい読み方だ。その一方で、「まつあき」や「まつあけ」、「まつあきら」「まつめい」などはいずれも誤りなので注意しよう。 

読み方がおかしい?「松明」が「たいまつ」になるのはなぜ? 

「松明」の漢字と読み方を見て、「“まつ”の位置が違うのでは?」と不思議に思う人は多いだろう。「松明」という言葉の語源は、火を点けるための松=焚き松(たきまつ)を言いやすくしたものとする説が有力だ。長い時間のうちに音が変化し、「たいまつ」と読むようになった。 

なお、「松明」のように、2字以上の漢字の組み合わせに訓読みを当てはめている言葉を「熟字訓(じゅくじくん)」という。通常、言葉は「読書(どくしょ)」「運転(うんてん)」などのように一つの漢字に一つの読みを当てはめるものが多いが、熟字訓の場合は、熟字の単位で意味と読みが成立する点が特徴だ。身近な熟字訓には、「明日(あす、あした)」「七夕(たなばた)」「大人(おとな)」「梅雨(つゆ)」などがある。 

なぜ消えない?松明の燃える仕組みと作り方 

キャンプ経験者であれば、焚き火などで燃やす薪や炭が比較的短時間で燃えつきてしまうことを知っているだろう。松明もすぐに燃え尽きてしまうのでは?と考えがちだが、懐中電灯やランタンがなかった時代に明かりとして使用された「本来の松明」は、松脂(まつやに)の染み込んだ松の根を芯材に使うことで、通常より火が長持ちするような工夫されていた。松明の材料には赤松の根が向くと言われる。 

「松明」を使った例文や類語・英語表現 

現代の「松明」は、祭りやキャンプ、オリンピックの聖火などの特別なシーンでのみ登場するため、「松明」という言葉も日常的に使うケースは多くない。ただし、「松明」を使った例文や英語の表現を知っておくと、「松明」以外の言葉で「松明」を説明する場合や、日本の文化風習を英語で説明する場合に役立つだろう。 

「松明」を使った例文 

「聖火リレーは現代に残る松明の一つだ」 

「日本の伝統的な祭りの中には、大きな松明の下を神輿が行き交う壮麗なものがある」 

「隣のテントに火を分けるために、即席の松明を作って種火を運んだ」 

「松明」の類語・言い換え表現 

「松明」の類語には、「篝火(かがりび)」「炬火(きょか)」「続松(ついまつ、つぎまつ)」などがある。いずれも照明用に火をともしたもので、松、竹、葦などを材料とする。 

なお、同じく火を明かりとする照明でも、蝋燭(ろうそく)や油などを使うことで松明より長時間の使用を想定しているものは、別の名称があるため区別しよう。例えば、屋外に設置するタイプの照明は「灯籠(とうろう)」、炎の周囲を和紙などで覆った手に持つタイプの明かりを「提灯(ちょうちん)」、室内用に設置する照明は「行灯・行燈(あんどん)」や「オイルランプ」と言う。 

「松明」の英語表現 

「松明」を英語で表現する場合は、“a torch” “a firebrand” “a flambeau”などが適当だ。「松明の明かり」は“torchlight”となる。また、「松明をともす」のように動詞にしたい場合は“light a torch”もしくは“kindle a torch”を使うとよいだろう。 

文/編集部

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