オーストラリア・メルボルンに行ったら味わいたい!こだわりの食材を使った絶品グルメ
「モーリー・ローズ・ブルワリー(Molly Rose Brewery)」
オーストラリアのカフェカルチャーを象徴する小規模というキーワードは、ビールにも共通している。近年におけるビール会社の統廃合に伴って消滅した小規模なブルワリーを復活させようという取り組みが、ここ7年間で盛んになっており、メルボルンでは独自にビールの醸造を行なう〝マイクロブルワリー〟が30~40か所ほどあるという。メルボルンのウェリントン・ストリート沿いにある「モーリー・ローズ・ブルワリー(Molly Rose Brewery)」もそのひとつ。店舗内では多種多様なオリジナルのビールを醸造し、様々な料理とのペアリングを楽しめるようにしている。和風テイストの料理には日本の黒ビールをインスパイアしたもの、バッファローウイングを思わせるスパイシーな手羽先にはスッキリとしたアメリカビールテイストのもの……という具合だ。
店舗内で醸造されたビールの味わいはさることながら、テーブルを彩るグルメが絶品ばかり。サクサクしたクリスプの食感とともに楽しめるクセのないカンガルー肉のタルタル、添えられたキューピーマヨネーズとの相性がいいスパイシーな手羽先のバッカラ詰め、グアンチャーレ(豚のほほ肉)が添えられたココナッツ風味の塩漬けマスなど、どれも食欲をそそられる。このようなおすすめの料理をサーブしてくれるコース料理「FEED ME」は1人当たり$69。「Molly Rose Guided Tasting」($30)を追加すると、それぞれの品々に合うビールを提供してくれるというシステムだ。
高菜が絡むシコシコとした麺の食感がたまらないマッシュルームのヌードル。今後、メニューに追加される予定という。
「ネーピア・クォーター(Napier Quarter)」
メルボルン美術館に程近いフィッツロイ地区にある「ネーピア・クォーター(Napier Quarter)」は、コンパクトなカフェ&バー。地元客などがひっきりなしに訪れる人気店だ。店内にはワインなどのボトルが並んでおり、日本の無濾過生原酒も用意している。
食事に関しては、お酒に合うチーズやサラミはもちろん、アンチョビ、マヨネーズ、スライスしたタマゴなどを乗せたライ麦パンのトースト(spanish anchovies+boiled egg+parsley/$17)が美味! ボリューム満点のパスタを含めて、メルボルンでのランチにうってつけだ。食後にはレモネードのような爽やかな味わいでミントが添えられているソフトドリンク(citron pressé/$7)がおすすめ。
「ポイント・レオ ・エステート(Pt Leo Estate)」
Vol.1で紹介した「ペニンシュラ温泉」のあるモーニントン半島は、オーストラリアにおける一大ワイン産地。東京ドームの4個分以上に相当する50エーカーのブドウ畑を有している「ポイント・レオ・エステート(Pt Leo Estate)」は、同半島の代表的なワイナリー。「シャルドネ」をはじめ、5種類のワインを試飲できる。テイスティング料はStandard Wine Tastingで$10、Red Wine Tastingで$20、Premium Wine Tastingで$25。
施設内のレストランでは地元モーニントン半島産のものを中心に、こだわりの食材を使用。アクナ マーレイコッドという魚やウナギなどの厳選食材を使ったリッチな料理を、ワインとともに楽しめる。料金は、1人当たり$95(2コース)もしくは$120(3コース)。
美味しいワインと食事を満喫した後には、敷地内の庭園にあるユニークなモニュメントを見て回るのもおすすめ。中には、レストランで振る舞われる、お餅の生地に包まれたカボチャのアイスクリーム(Pumpkin, pain d’epice,ginger,mochi)をイメージしたものも置かれている。
Vol.3では、オーストラリアのメルボルンに行ったら、ぜひ現地で観戦してほしい「オーストラリアンフットボール」というラグビーのような独自スポーツを紹介。日本人の母親を持ち、若手屈指のトッププレーヤーとして注目を集める〝オーストラリアンフットボール界のヌートバー〟ミッチー・オーウェンズ選手へのインタビューとともに、熱狂的な8万人以上のファンが集まった手に汗握るダービーマッチの模様についてレポートする。
※「$~」はすべてオーストラリアドルの価格
※価格やメニューは2023年7月末時点のもので変動する可能性があります
取材・文/田尻 健二郎
撮影/Miho Watanabe、編集部
取材協力/オーストラリア⼤使館