その手があったか！エアコンの設定温度を2℃上げられるお手軽冷感グッズ3選

「過去12万年でも類を見ない」といわれるほどの酷暑に見舞われている今年の夏。オフィスなど室内での作業時、少しでも涼しくしたいけど、エアコンの電気代が心配という人は少なくないはず。そんな人にオススメなのが、手間をかけずにすぐ使える冷感グッズだ。首にかけたり服に吹きかけるだけで、体感温度を数度下げられるので、エアコンの設定温度を少しあげても快適に過ごせるのだ。実際に担当ライターが冷感グッズ3商品を試用。その冷却効果について体感してみた。

大判のシートが体感温度を3℃下げる『ビオレ 冷(ひや)タオル』

実勢価格約500円

ライタークワモト評価
冷たさ　　★★★
持続性　　★★★
使いやすさ★★★

花王のスキンケアブランド『ビオレ』から販売されている『ビオレ 冷タオル』は、首にかけて使うシートタイプの商品だ。幅は46センチとかなり大きめで、首をすっぽり覆えるほどだ。

シートにはメントールなど冷感成分が配合された冷却ウォーターがたっぷり含まれており、気化時に身体のほてりを吸熱してくれるというもの。肌に載せている間、肌温度-3℃*1が1時間続くという。首に乗せると、クーラーの効いた部屋だとヒンヤリ感じるくらいには冷たくて気持ちいい。外出先からオフィスに戻った際などに使えば、一気に身体をクールダウンできそうだ。大判サイズなので、身体の汗を拭くのにも十分使える。ハンドタオルほどの大きさでありながら、おしぼりのようにクルクルと巻かれたコンパクトな状態で個包装されている。カバンの中に忍ばせて持ち運びできて便利だ。

*1：30℃の屋外で使用した場合（日なた・日陰の休憩含む）

じわじわとヒンヤリ感が効いてくる、衣服にかける冷感スプレー『リベルタ FREEZE TECH 衣類用冷感ミスト』

990円

ライタークワモト評価
冷たさ　　★★
持続性　　★★★
使いやすさ★★★

室内でも服の下にうっすらと汗をかいて嫌な思いをした経験はあるだろう。そんな時に使いたいのが、衣服にシュッと吹きかける、ミストタイプの冷感グッズ『FREEZE TECH 衣類用冷感ミスト』だ。

使い方は至って簡単、衣服から10センチほど離してスプレーを吹きかけるだけ。吹きかけた直後はあまり感じなかったが、時間が経つごとにジワジワと衣服に冷たさを感じられた。秘密は特許公開中の独自技術にある。アルコール以外には溶けにくいメントールをナノ単位でカプセル化。水に分散させることに成功している。アルコールフリーなのでメントールが揮発しづらく、よりヒンヤリ感が長持ちするというわけだ。天然のホタテパウダーも配合しており、消臭抗菌効果も期待できる。引火による事故のリスクもなく、肌の弱い子供にも安心して使えるのがありがたい。

水道水で凍らせて使える、首にかけるだけのお手軽グッズ『F・O・インターナショナル アイスリング』

4620円（無地 ボタン付き(オトナ)Lサイズ）

ライタークワモト評価
冷たさ　　★★
持続性　　★★★
使いやすさ★★★

丸くて可愛らしいデザインの冷感グッズ『アイスリング』。使い方は首にかけるだけというシンプルなもの。宇宙服にも使われており、周囲の温度に応じて暑いときは吸熱、寒いときには放熱することで温度を一定に保持する素材PCM（潜熱蓄熱材）が使われている。アイスリングは28℃で自然凍結するPCMが使われており、エアコンの効いた室内でならほぼ室温で固まってくれる。水道水や冷蔵庫など、お好みの温度に冷やして使えるのも利点だ。

非常に軽い上、柔らかくて肌触りがいい素材なので、着けている際のストレスは全くない。結露することがないため、衣服が汚れなくて済むのもありがたい。筆者は冷たすぎるのは苦手なため、アイスリングの程よい冷たさがちょうどよく感じた。屋外で使う場合は、水道水で冷やせばより冷たさを実感できる。温度保持時間は1時間ほどだが、ぬるくなったら再度水道水をかけるだけで再利用できるため便利。

涼感グッズで節約しつつ、涼しく夏を乗り切ろう

これらの涼感グッズはそれ一つでエアコン要らず、とまではいかないが、エアコンの設定温度を少し上げても快適に過ごせる程度には涼しさを感じられるものばかりだ。猛暑が続くとついエアコンの温度を下げてしまいがち。そこでこれらのアイテムを有効活用して、少しでも消費電力を抑えつつ、涼しい環境を整えよう。

取材・文／桑元康平（すいのこ）
1990年、鹿児島県生まれ。プロゲーマー。鹿児島大学大学院で焼酎製造学を専攻。卒業後、大手焼酎メーカー勤務などを経て、2019年5月から2022年8月まで、eスポーツのイベント運営等を行うウェルプレイド・ライゼストに所属。現在はフリーエージェントの「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプロ選手として活動中。代表作に『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』（小学館新書）。

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