ヤフーが提供するフリマアプリ「PayPayフリマ」は、取引実績の変化や検索数の変化から読み取れる「2023年夏のトレンド」を発表。
今年は、全国的にお祭りや花火大会が復活したことで、夏のお出かけ需要の高まりが予想される。
また、レトロブームの影響により、夏に欠かせないアイテムも「レトロ」がキーワードとなっており、今年ならではのトレンドが生まれているようなので早速結果をお伝えしよう。
お出かけアイテムや「レトロ」グッズに注目が集まる2023年夏のトレンド
コロナ禍で去年まで中止が相次いでいた花火大会だが、今年はさまざまな規制が緩和され、隅田川花火大会が4年ぶりに開催されるなど各地で開催が復活している。
その影響で、「PayPayフリマ」での「浴衣」の検索数は、今年6月に去年比で約2倍に伸長していた。
また、「浴衣 セット」は約2.5倍、「浴衣 メンズ」は約4.8倍、「浴衣 レディース」は約1.5倍とそれぞれのキーワードでも伸長していて、花火大会の再開に合わせて浴衣の需要も高まっているようだ。
「浴衣」と合わせて検索されたキーワードを見ると、「有松絞り」「ひまわり」「金魚」など柄の名称をはじめ、「110」「130」などサイズを指定した子供向けの商品や、「犬」「猫」などペット向けの商品を探しているユーザーの動向もうかがえる。
一次流通と異なり、「PayPayフリマ」ではハンドメイド品も多く出品されていて、解いた浴衣から作った巾着やシュシュ、コインケースなど浴衣のリメイク品も人気となっており、世界に一つだけの商品を探せる点は個人間取引の醍醐味だ。
また、暑い夏に欠かせないのが扇風機だ。2023年6月の中で、購入件数が多かった上位5日間は、すべて東京都の平均気温が30度を超えていて、暑い日に特に選ばれる傾向が見られた。
電気代高騰の影響もあり、エアコンだけでなく扇風機をうまく活用して暑さ対策を行いたいと考えるユーザーが多いのも、今年の特徴といえそうだ。
2023年6月に「扇風機」と合わせて検索されたキーワード1位は「レトロ」。「レトロ 扇風機」の検索数は、去年比467倍に増加していて、昨今のレトロブームの現れとも考えられる。
また、「PayPayフリマ」では、“スイッチが壊れており、電源のオンオフはコンセントの抜き差しでのみ行う”といった説明のある商品も購入されていて、機能性でなく見た目のおしゃれさを重視して購入するケースも見受けられた。
SNSでも盛り上がりをみせているレトロな「ミニ扇風機」も「PayPayフリマ」で多く検索、出品されている。
2023年6月の「かき氷機」の平均購入価格は、去年比で1.5倍に増加している。「PayPayフリマ」では、ふわふわなかき氷を作ることができるワンランク上の電動式かき氷機や、昔ながらのレトロなかき氷機を高値で購入するユーザーの特徴が見られた。
関連情報:https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/topics/20230726/0000/
構成/Ara