高輪クリニックを運営する医療法人社団 癒合会は、歯科治療中の人と歯科医師を対象に「噛み合わせ」に関する調査を実施。解答結果をグラフにまとめて発表した。
自身の噛み合わせを詳しく診てもらった人は約3割
(歯科治療中の人が回答)
「現在どのような治療(検診)を受けていますか?(複数回答可)」という問いに対して、「虫歯(59.7%)」「定期健診(PMTCなどを含む)(31.0%)」「歯周病(28.4%)」「矯正(10.3%)」という回答結果になった。
「噛み合わせの状態について、診てもらったことはありますか?」という問いに対しては、約3割が「かなり詳しく診てもらったことがある(27.6%)」と回答。
「治療時に『違和感がないか』といった自覚症状の有無は確認されたことがある(48.6%)」、「診てもらったことはない(わからない)(23.8%)」と、多くの方が詳しく診てもらったという自覚がないことがわかった。
約半数の人が「自身の噛み合わせは悪いと思う」
(歯科治療中の人が回答)
「ご自身の噛み合わせは良いと思いますか?」という問いに対しては、「とても良いと思う(6.6%)」と「まあ良いと思う(47.6%)」人が合わせて約5割、反対に「やや悪いと思う(36.9%)」と「とても悪いと思う(8.9%)」も合計で約5割と、半数近くの人が、自身の噛み合わせが悪いと思っていることが判明した。
「噛み合わせの治療を受けたい」という人は約6割
(歯科治療中の人が回答)
前の質問で「やや悪いと思う」「とても悪いと思う」と回答した人に、「噛み合わせの治療をうけたことがありますか?」と質問したところ、「はい(35.1%)」「いいえ(64.9%)」と、約6割の人が、噛み合わせが悪いと思いながら、治療を受けたことがないと回答した。
この質問で「いいえ」と答えた人に「今後、噛み合わせの治療(再治療)を受けたいと思いますか?」と質問したところ、6割以上の人が「はい(63.3%)」と回答。非常に多くの人が、噛み合わせの治療に関心を持っていることがわかった。
大半の歯科医師が噛み合わせの診断や治療について「自信あり」
(歯科医師が回答)
「大学などで、噛み合わせについて学ぶ機会はありましたか?」という問いに対しては、「詳しく学ぶ機会があった(54.6%)」「ある程度学ぶ機会があった(40.3%)」と、ほとんどの歯科医師に学ぶ機会があった反面、その内容には開きがあることが推察できる。
「噛み合わせの診査、診断や治療について自信をもっていますか?」の問いには、約9割の人が「はい(92.3%)」と回答。多くの歯科医師が、自信をもって噛み合わせの診療に臨んでいるようだ。
しかし、「噛み合わせが悪いと、全身にも影響が出ることをご存知ですか?」という問いには、「しっかり説明できる(45.7%)」「ある程度は説明できる(50.5%)」と、半数ずつに分かれた。
調査結果まとめ
今回の調査で歯科治療中の人の中で、噛み合わせについて詳しく診てもらったことがある人は3割程度にとどまっていた。
また、半数近くの人が「自身の噛み合わせは悪い」と思っており、噛み合わせが悪い自覚はあるものの、噛み合わせの治療を受けたことがある人は少ないこともい判明。
一方、歯科医師への調査からは、噛み合わせの診査、診断、治療について自信をもっている歯科医師が92%に達した。
この結果から、歯科医師が「噛み合わせ」について治療や説明にある程度自信を持ちながらも、十分な情報提供ができていない状況が推察できる。
そこで本調査を実施した医療法人社団 癒合会の理事長で、歯科医師の会田光一氏は、噛み合わせについて一般の人に有益な情報を「カムシル」(https://www.camusiru.com/)というメディアで発信している。
調査概要
調査期間/2023年2月6日(月)〜2023年2月7日(火)
調査方法/インターネット調査
調査人数/歯科治療中の人:504人、歯科医:509人
調査対象/調査回答時に歯科治療中の人と歯科医であると回答したモニター
モニター提供元/ゼネラルリサーチ
※この記事は歯科治療中の人と歯科医師を対象としたアンケート結果の紹介であり、効果や効能を実証するものではありません。
関連情報
https://takanawa-clinic.com/
構成/清水眞希