連日の猛暑で電気代がかさみ、さらに物価の高騰で家計が圧迫されるようになった現在、節約を心がけている人も多いだろう。
ではZ世代がいま、どのような節約をどのような理由で行っているだろうか。ブレイブは、ひとり暮らしをする18〜27歳のZ世代100名を対象に「節約事情」に関するアンケートを実施した。
Z世代の節約方法第1位は「食費の削減」!優先すべきは趣味・自己投資よりも物価高対策
調査の結果、趣味や交際費よりも食費の節約に取り組んでいる人が多いことが伺えた。単身で生活しているからこそ、自由に食費の調整をすることが可能だと推測される。
Q.2上記の具体的な節約方法をお書きください ※各項目で多かった回答を記載
食費の削減
・おなかが空いた状態で買い物に行かない
・豆腐やもやしでかさましをする
・惣菜は割引シールが張られたものだけ買う
光熱費の削減
・外出時は家電のコンセントを抜く
・明るいうちは電気を付けない
・エアコンを極力付けない
携帯代の削減
・スマホを格安SIMにする
洋服代の削減
・服はフリマサイトで買う
美容代の削減
・美容院やネイルは安く利用できる予約サイトから予約する
・デパコスからプチプラに変えた
フリマサイトや予約サイトの活用など、若者に定着しているサービスを有効活用する回答が目立つ結果となった。
また、「携帯代の削減」と回答した人については、ほとんどの人が大手キャリアではなく、格安SIMを使用している一方、「光熱費の削減」については使い方で節約をする人は見られたが、契約している会社自体を見直す人はほとんど見られなかった。
ほかにもユニークな例として、下記のような回答もあった。
・「新しい服を買う前に断捨離をしてフリマサイトで売り、その儲けの分だけ買う」(20歳・女性)
・水道工事などのマグネットをフリマサイトで集めて売る」(27歳・男性)
・「食費はその時の気分で食べ過ぎたり少なかったりとムラがあるのが一番出費につながるため、毎週決まった曜日に決まったものを食べるようにルーチン化しました。下手に余りが出ないように、量り取れる食材はグラムを量って使うようにし、食費を毎週固定金額になるように調整しています」(27歳・男性)
「売れるもの」を日々の生活で見つけたり、買い物に工夫を凝らす回答が見られる。
回答を分析すると、Z世代が節約する理由として、「物価高」や「貯金のため」が多くを占めていることが判明。
推し活世代とも言われるZ世代だが、節約理由は趣味や自己投資よりも貯金などが上回っていることから、堅実な姿が伺える結果となった。なかでも、興味深い回答者の節約理由を以下に紹介しよう。
・「老後2,000万円問題というニュースを見ました。私は独身で、将来が不安なので節約をしています」(25歳・女性)
・「元々給与が少ないのに物価高で生活が苦しくなり、日々いっぱいいっぱいだから」(27歳・女性)
・「早く資産を貯めて、リタイアしたいと考えているため」(27歳・男性)
・「万が一のときにお金のことで迷いたくないので」(25歳・女性)
コメントからは、「老後2000万円問題」や「物価高」について言及するZ世代もいるなど、時事的背景を踏まえながらお金の使い方を考えている姿が伺える。
どのような形であれ、「節約を続けたい」と答えた人は95%とほとんどの人が回答した。上記を選択した理由としてあがったコメントをお伝えしよう。
・「世界大戦が来るかもしれないので貯えを増やしておいた方がいいと思ったから」(19歳・男性)
・「ストレスでもなく、むしろお金が貯まり心身ともにハッピーな気持ちなので」(27歳・男性)
・「ただの節約だけではなく、不摂生も改善されたから」(27歳・女性)
・「節約をして生活コストを下げてもあまり幸福度に差がないことに気づいたからです。節約することで部屋も片付き無駄な物が減りました。暇を潰すためにお金を使いまた働いてストレスを溜めるという負のサイクルから抜け出せたのが大きいです」(27歳・男性)
Z世代にとって、節約が習慣となっており、時代に合った柔軟な生き方をしていることが伺える。また、コメントを読むと、節約のメリットを自身で見出すZ世代も少なくないようだ。
調査概要
調査期間:2023年6月16日~6月17日(2日間)
回答者:18歳~27歳の一人暮らしの男女100名
調査方法:インターネット調査
参照元:https://cracierge.jp/corp/pressrelease/2023/id_zsedai-setsuyaku/
構成/Ara