コロナ5類移行後初の夏休み期間となる今。親御さんたちはわが子にどんな夏休みを過ごしてほしいと考え、また、どんな体験をさせたいと思っているのだろうか?
イー・ラーニング研究所はこのほど、子どもがいる親400人を対象に「子どもの夏休みの習い事ならびに夏休みの学習に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
コロナ5類移行後初の夏休みの過ごし方について、7割以上の親が以前と比べ考え方が変化したと回答!
「コロナ禍が明けたことにより、子どもとの夏休みの過ごし方についての考えは変化しましたか<SA>」の問に対して、7割以上が「はい」(283)と回答した。
また、「コロナ禍が明けて初めての夏休みですが、特に何を重視して子どもに過ごさせたいですか<MA>」の問では、「外で身体を動かすこと」(294)が7割以上と最も多く、次いで「新しいことにチャレンジすること」(240)が6割となった。
この結果から、今年の夏休みは、健康的に過ごしながら、これまでとは異なる経験を積んでほしいと考える親が多いことが伺える。
親が子どもに夏休みにさせたい習い事上位3位は「英会話」「金融教育」「スポーツ」!
「子どもに夏休みにさせたい習い事は何ですか<MA>」の問では、1位が「英語・英会話スクール」(177)、「金融教育関連」(175)と「スポーツ」(175)が同数で2位となった。
さらに、「子どもの夏休みの習い事はどのように決めますか<MA>」に対しては、9割以上が「子どもがやりたいと思うか」(339)、半数以上が「将来の役に立つか」(208)と回答した。これにより、変わらず人気のあるスポーツに加え、英会話や金融教育など、子どもの将来に役立つ習い事をさせたいと思う一方で、子どもが本当にやりたいかどうかを最終的な決定基準としている親が多いことがわかる。
また、「オンラインとオフラインのどちらで子どもの夏休みの習い事をさせたいですか<SA>」の問では、「オフラインとオンライン」(325)が8割以上となった。コロナ禍を経て、タイムパフォーマンスなどのオンラインの良さと、コミュニケーションが取りやすいなどのオフラインの良さのどちらも実感したことで、双方を合わせた形式を希望する親が多いと考えられる。
2023年の夏休みに親が子どもに体験させたいことは「旅行」や「体験型ツアー」に加え、 「メタバース体験」!
「今年の夏休みに特に体験させたいことは何ですか<MA>」の問では、1位は「旅行」(230)が約6割と最も多く、2位が「体験型ツアー」(188)となった。またエンタメやビジネスなど様々な活用が話題となっている「メタバース体験」(170)が4割以上で続いた。
さらに、前問で「特になし」と回答した親以外に「なぜその体験をさせたいですか<MA>」と聞いたところ、「多くのことを学ばせたいから」(247)、「感性を養いたいから」(223)が6割前後で上位となり、普段できない体験を可能な限り多く学ばせるとともに、子どもの感性を育みたいと考える親が多いことが伺える。
子どもの夏休みの宿題で親の手伝いが必要だと思うのは「自由研究」と「苦手分野の克服」!
「子どもの夏休みの宿題で、親の関与が必要だと思うものはどれですか<MA>」の問に対して、自由度が高く行き詰まってしまう子どもが多い「自由研究」(213)と半数以上が回答し、個人差に配慮する必要のある「苦手分野の克服」(182)が4割以上と続いた。
また、「子どもの夏休みの学習において、今後活用したいものはどれですか<MA>」と聞くと、「デジタル教材」(279)が約7割にのぼった。子どもの理解度に合わせた個別最適化や自動採点ができるデジタル教材など、教育×デジタルの家庭学習での活用への関心が高いことが伺える。
<調査概要>
調査方法 : 紙回答
調査地域 : 全国
調査期間 : 2023年6月3日(土)~6月28日(水)
調査対象 : 子どもを持つ親 計400人
出典元:イー・ラーニング研究所調べ
構成/こじへい