新型コロナウイルスが5類に移行したことで久しぶりにお盆に帰省するという人も多いと思う。ではお盆にお年玉のような心付けをあげる「お盆玉」という習慣をご存知だろうか。
お盆玉は、お盆に帰省した際に子どもや孫、祖父母へ、日ごろの感謝を込めてお心付けやお小遣いを贈る習慣を、マルアイがお正月の風物詩である「お年玉」になぞって名付けた造語だ。2010年には商標登録もさている。
マルアイは、お盆玉の認知率や今年の夏休みの動向を探るため、20代以上の男女を対象に「2023年お盆玉に関する実態調査」と「2023年夏休みの動向調査」を実施した。
お盆玉を知っている人は約3割!今年あげる予定のお盆玉の総額は?
20代以上の男女4,812人を対象にした事前調査で「お盆玉を知っているか」と質問を行ったところ、「知っている」が27.8%、「知らない」が72.2%という結果に。
「知っている」と回答した人を年代別で見ると30代が最多で22.0%、次いで40代が20.7%であった。男女別で見ると女性が53.7%、男性が46.3%となっている。
「知っている」と回答した1,339名に「今年の夏、お盆玉をあげるか」と質問したところ、「あげる」と回答した人は23.8%であった。
年代別で見ると最多が20代29.5%、次いで30代27.9%で、それ以外の年代は1割程度。さらに男女別で見ると男性が65.5%、女性が34.5%と、今年の夏にお盆玉をあげる予定があるのは男性の方が多いことが判明。
今年の夏にお盆玉をあげると回答した310名に「お盆玉を誰にいくらあげる予定か」と質問すると、あげる相手は最多が「親戚の子ども」71.3%、次いで「自分の子ども」66.5%、「孫」64.2%と、子どもにあげる割合が高かった。
一方、「親」52.9%や「祖父母」50.6%、「自分の兄弟姉妹」52.9%と、子ども以外にあげる人も一定数いた。
あげる金額は相手が子どもでも大人でも「1,000円から4,000円台」が最も多くなっている。一方で、「自分の子ども」に10,000円以上をあげると回答した人が2割強で他と比較するとやや多い結果に。
「今年2023年にあげる予定のお盆玉の総額は、昨年2022年と比較するとどのようになるか」という質問に対し回答は、「変わらない」が48.4%と最多で、次いで「増やす」が34.8%であった。
また、「どのようにお盆玉をあげるか」と質問したところ、最多が「現金をぽち袋に入れて手渡すもしくは送る」68.4%。現金以外は1割程度で、「口座に振り込む」10.6%、「電子マネーで送金する」11.9%という方法も見られる。
今年の夏休みは「自宅でゆっくりする」が昨年同様に最多の一方、「日帰りレジャーに出かける」が増加
夏休みの動向調査を20代〜60代以上の男女602人に実施したところ、「今年の夏休みはどのように過ごす予定か」の質問に対し回答は、「自宅でゆっくりする」が最多で63.3%、次いで「自宅近辺で外出する」21.9%だった。
昨年7月に実施した「2022年夏休みの親戚付き合いに関する調査」の回答と比較すると、「日帰りレジャーに出かける」は14.7%から5.9%増の20.6%となった。
さらに「親族で集まる」が12.2%から3.6%増の15.8%で、「友人知人で集まる」が7.8%から3.8%増の11.6%だったことから、今年の夏休みは昨年よりも外出や人との交流が増えているようだ。
「この夏、家族や親戚とのおつきあいで何をするか」の質問に対する回答は、最多が「何もしない」42.4%、次いで「会いに行く」23.1%であった。
昨年の調査結果と比較すると、「会いに行く」が5.6%増だったことから、今年は家族や親戚と対面する直接的な交流が増えることが明らかに。
また「何かしら品物を手渡すもしくは送る」が11.6%から1.9%増の13.5%、「お金を手渡すもしくは送る」が5.0%から2.8%増の7.8%で、家族や親戚とのおつきあいとして、物を介したやりとりが増加傾向にあることも判明した。
調査概要
調査名:2023年お盆玉に関する実態調査
対象条件:全国20代〜60代以上の男女
調査期間:2023年7月3日〜7月10日
調査方法:インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数:310名
構成/Ara