パーソルグループのパーソルイノベーションが運営する副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)」では、20~40歳代のビジネスパーソンを対象に副業で身についたスキルに関する調査を実施。回答結果をグラフにまとめて発表した。
副業のための学習は“情報収集”がトップ
「副業のために学習していることはありますか?これから学習を行う方は、したいと考えている内容を教えてください」と聞いたところ、最も多かった回答は、「情報収集」で23.1%となった。次いで、「分析」が20.8%、その次に、「新たな技術知識」と「コミュニケーション」が並び、20.4%となっている。
リスキリング目的で副業をしたことがある人は全体で約3割
「あなたはこれまで、リスキリングを目的として副業を行ったことはありますか?」と聞いたところ、「ある」と回答した人は27.0%となり、全体で約3割の方がリスキリング目的で副業を実施していることがわかった。
また、年収レンジ別に調査結果を見てみると、年収800万円以上の人は、約半数以上がリスキリング目的での副業経験があるという結果が得られた。
『副業で身についたスキル』『副業のために学習したこと』のトップはともに“情報収集”
「副業を行うことでどのようなスキル・能力が身につきましたか?」と聞くと、32.0%で「情報収集」が最も多い結果となった。
次いで、「プロジェクトマネジメント」が27.2%、その次に、「資料作成」と「コミュニケーション」が26.0%で並んだ。
「特に能力は身につかなかった」の回答は2.4%と低く、副業を行った人は、何らかのスキル習得を実感している方が多いことが推察できる。
副業がメンタルヘルスの改善に
「スキルを身につけたことによる本業への影響はどのようなものがありましたか?」と聞いたところ、「スキル獲得が自信に繋がり、メンタルヘルスが改善した」が最も多く、29.9%となった。
次いで、「アウトプットの質が向上した」と「自己成長が本業における挑戦に影響を与えた」が28.7%で並ぶ。
副業で得た業務スキルが本業でのパフォーマンスや昇給に寄与するだけではなく、社外でスキルを獲得した成功体験が、精神面にもポジティブな影響を与えていることがわかる。
副業経験者が会社にしてほしいリスキリング支援第1位は“プログラミングなど専門技術の習得支援”
副業経験者にリスキリング促進のために会社にしてほしいことを尋ねると、「プログラミングなど専門技術の習得支援プログラム」が最も多く、21.3%となっている。
2位は、「時間管理やツール活用スキルの習得支援プログラム」となり、20.8%。3位は「スキル習得やキャリア開発に利用できる奨励金制度」となり、20.4%という結果が得られた。
副業未経験者を含む総合ランキングでも、「スキル習得やキャリア開発に利用できる奨励金制度」「プログラミングなど専門技術の習得支援プログラム」が3位以内にランクインしており、直接的に専門スキルの習得に繋がるものや、評価の対価がもらえるものが多い結果となった。
調査概要
調査手法/インターネット調査(Fastask)
調査対象/20~40歳代の男女で全国の企業に勤める会社員
調査期間/2023年6月14日(水)~6月19日(月)
対象人数/654人
関連情報
https://lotsful.jp/
構成/清水眞希