ネックバンド型扇風機の使い方と特徴をレビュー
ネックバンド型扇風機を使うには、まずは電池を入れる必要がある。
…のだが、電池を入れる部分のカバーがかなり固い。筆者の場合手で開けるのは無理だったので、マイナスドライバーをカバーの爪にひっかけたら割と簡単に外れた。
後から知ったのだが、開封直後は今回のように電池カバーが取り出しにくいケースがあるとのこと。そういった場合は無理やり手で行わず、クリップなどの細くて固いものを使って開けるようにしよう。
左右の電池ボックスにそれぞれ単3電池を入れたら準備完了だ。
操作はロゴの横にあるスイッチボタンのみ。ボタンを押すたびに、弱→中→強と風量を切り替えることができる。
使用時間の目安は弱で約7時間、中で約4時間、強で約1.5時間だ。あくまで目安なので電池や使用環境によっても異なる。
実際に首にかけてみると、そこまで重さは感じなかった。これなら肩が凝ったりはしなさそうだ。
首の後ろ部分のみゴム素材になっているため、散歩したり作業をしながら使っても滑り落ちることはないだろう。
風量は思ったよりも強く、強にするとかなり涼しい。
ただ、 “首元” が冷やされているというよりは、“耳” や “あご” が冷やされている感覚だ。実際に風が出てくるスリットは耳の下からフェイスラインにかけて設置されているため、そのあたりが1番涼しいのだ。
また、ネックファンに慣れていないためか、個人的には運転中の音が少し気になった。ファンが耳のすぐ下にある構造上、音が大きく感じるのは仕方がないのかもしれない。
音の大きさは個人の主観によるので一概にはいえないが、強モードの運転音は近くで寝ていた飼い猫が振り返るくらいの大きさだった。公共の場や静かな場所で使用する際は、迷惑にならないように気をつける必要があるかもしれない。
とはいえ、持ち歩きができて且つ両手がフリーになるのはネックバンド型扇風機の大きなメリットだと思う。
一般的なハンディファンの場合どうしても片手が奪われてしまうので、両手を使った作業をしたいときや、抱っこが必要なお子様を連れたお父さんお母さんなどにとってはネックだ。
クリップ式のミニ扇風機だと両手はフリーになるが、どこかに挟んでおかなければならないため風を浴びながらの移動は難しくなるだろう。
その点ネックバンド型であれば、お子様を連れての散歩や、キャンプ場でのテント張り作業中なども使うことができる。
ネックバンド型扇風機の注意点
本品を着脱する際、ネックの可変部分の隙間に髪の毛が挟まることがあった。フリーサイズ仕様ゆえなので仕方ないと思うが、髪が肩より長い人は注意して使用していただきたい。
ちなみに筆者は髪を束ねて使用したのだが、1度だけおくれ毛がファンに巻き込まれかけたことがあった。これについてはパッケージの使用上の注意点に「吸気口、排気口、ガードの内側に髪の毛が巻き込まれないように十分注意してください」と記載されている。
髪の長い人は特にファンに巻き込まれる危険があるため、着脱の際は必ずファンのスイッチを停止してからにすることをおすすめする。
また、本品に限らず一般的なハンディ型扇風機を使用する際の注意点として以下のようなものがある。
● 熱風を浴び続けることで熱中症リスクを高める恐れ
● ベビーカーへの誤った設置方法による高温化の恐れ
● 目に風を浴び続けることでドライアイになる恐れ
外気温があまりに高い場所で扇風機の風だけに当たり続けると、却って熱中症のリスクを高めてしまうことがあるのをご存じだろうか?
理由は単純で、高温の環境では扇風機を回しても温まった風しか送られてこないためだ。要はドライヤーの熱風をずっと浴び続けているような状態になってしまう。外気温が35度以上の場所で扇風機の風だけを浴び続けるのは却って危険といわれているため控えよう。
そのような場合は、濡れタオルと併用するのが良いとされている。併用することで水の気化熱による冷却現象が起こり、効率的に身体を冷やすことができるのだ。
加えて注意したいのが、ベビーカーでの使用だ。ベビーカーにハンディ型扇風機を装着する際は、決して下から上に風を送るような付け方をしてはいけない。
夏場は照り返しにより地面に近い位置ほど高温になることはご存じの人が多いと思うが、その日の気温と地上から50cmの位置の温度を比べると大体+3℃くらいの差が生まれるという。つまり、気温が31℃の日でもベビーカーの中は34℃程度まで上昇している。ただでさえ熱中症のリスクが高い上に、下から上に向かってハンディ型扇風機を設置してしまうと地表近くにあるさらに温かい空気を子供に送り続けてしまうことになるのだ。
もしベビーカーでハンディ型扇風機を使用する際は、できる限り高い位置から下に向けて風を送ることができるように工夫してもらいたい。
ネックバンド型扇風機を活用して夏の暑さを乗り切ろう
DIME9・10合併号特別付録の「超快適!ネックバンド型扇風機」について特徴や使い方をご紹介した。
ネックバンド型扇風機のようなハンディ型扇風機は、使い方次第で有効な暑さ対策になるのでぜひ活用していただきたい。
本品は使い方がシンプルで雑誌付録には見えないデザインなので持ち歩きもしやすい。この夏気軽に使える涼グッズとして重宝してくれるだろう。
文/黒岩ヨシコ
編集/inox.
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